臣side ページ42
俺が隆二の部屋へ行こうとしたら、
後ろから、Aが俺のコートを
ぎゅっと握った…、
しかも…、
顔を真っ赤にして、下を向いたまま…、
それを見た隆二が、俺の肩を叩いて部屋へ入って行った…、
臣「ったく、
可愛い事してんなよ!汗」
『っ、……臣さんに話したい事あって汗//』
臣「分かったから、入ろ?」
『うんっ、』
Aは俺を先に部屋に入れ…、
後ろから、俺のお腹に腕を回し…、
いきなり抱きついてきた…、
臣「A?」
『このまま…聞いてもらえます?』
臣「あぁ」
『今までずっと男の人が苦手で、怖いというか、
全く免疫がなくて、全然慣れなかった…』
臣「うん」
『けど…、敬浩先輩と付き合って、
初めは手を繋ぐ事すら、恥ずかしいってのもあり、抵抗があった…、でも、少しずつ慣れさせてくれた』
臣「……」
『で、それから敬浩先輩と別れてから…、
また元に戻っちゃって…、
でもこの会社に受かって、入社して…、
周りは男の人ばっかで…、
辞めようかと思ってたの、』
Aのそんな過去を聞くのは初めてで…、
なんて言ってやったらいいのか分からず…、
俺はただ黙って聞く事しか出来なかった…、
『でも…ここで逃げちゃ、どこの職場へ行っても、
結局は一緒だって思って…、
南と舞に助けてもらいながら、今まで頑張ってきて、初めて後輩が出来て…、
教育も任されるようになって、その初めてが岩ちゃんで…、だいぶ免疫付かせてもらった…笑』
臣「そっか」
『で…、お金も必要だったし、お金を稼げて…、
男の人に慣れるなら、夜の仕事だって思った、
ただ…おばあちゃんの家を守るって事と、
自分がもっと男の人に慣れたいって思って、
必死に働いてたんだ…、』
臣「……」
『なのに、あんな事言われて…、
私はこの人は絶対に好きになれないって、
二度と会いたくないって、思ってた…』
臣「っ、」
『今まで、私が頑張って来た事はなんだったんだろうって…、間違ってたのかなぁーって…、
あの日…、ずっと涙が止まんなかった、』
あの日…、
不器用な俺のせいで…、
Aをこんなにも傷付けてたんだ…、
『なのにさぁ…、
その人がまさか自分の会社の社長さんで…、
自分がまさかその人の奥さんになるなんて…、
そして…、
その人に自分が惚れちゃうなんてね…、』
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Ri(プロフ) - 迦埜さん» 初めまして!コメントありがとうございます笑、これからもよろしくお願いします!笑 (2019年2月23日 20時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
迦埜(プロフ) - 初めまして。この作品大好きです。更新楽しみにしてます。 (2019年2月23日 19時) (レス) id: b2a0051816 (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - 気を付けてたのですが、フラグが立っちゃいました…、すみません…、 (2019年2月23日 7時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
Ri(プロフ) - ユキさん» 決まりましたね!やっとSUPERMOONの謎が解けました(*^▽^*) (2019年2月22日 22時) (レス) id: 7d8fcc308a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 臣君も4月映画コナンの主題歌決まりましたよ(///ω///)♪ (2019年2月22日 10時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ri | 作成日時:2019年2月18日 13時