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ピンポーンと無機質な音が室内に響いて
自分がぼーっとしていたことに気がつく




「はーい…」


YG「俺です」




…オレオレ詐欺とはこの事じゃないのか



「先生、いつか捕まりますよ」



ムッとしたユンギ先生のお顔が画面越しに見えて
こりゃいけないと玄関へ足を早める


YG「お、なかなか綺麗にしてるじゃん」




「生活点検って何するんですか?」


キョロキョロと家の中を見回すユンギ先生に首を傾げる



YG「親御さんがいなかったり、家庭の事情で親が留守にしてる生徒の生活がさ、安定したもんか見回んの」


ほう
先生いつも暇そうだけどちゃんと忙しくしてるんだなぁとなんだか安心


YG「心の声でまくりだから
俺はいっつも忙しいの」


「…これから他のところも行くんですか?」


眉を寄せた先生に、慌てて話題を逸らす


YG「えーと、ジョングガと…あとスヒョンだな」





私とグク意外にもいることにもびっくりだけど
先生の口から聞き覚えのある名が飛び出してきて。


「スヒョンくん、」

YG「あいつは色々訳ありらしいね
要注意要注意」

疲れた、と死にそうな顔で呟いたおじいちゃんもといユンギ先生は、そろそろ帰るなぁと自身の腰を叩く。





「はーい、お気をつけて。
ありがとうございました」





意外と早く終わったなと、玄関へ向かう先生の背中を追いかけて。




そうすればちらりとこちらをみた先生が、
無言で私の目を見つめていることに気がつく



YG「学生のうちに楽しむのは自由だけどね
間違いは起きないように。
じゃ、親御さんにもよろしく。」










一息でたくさんの言葉を吐き出して
足早に去っていった先生。





「グクのこと…?
なんで分かったんだろ、」




グクとの行為を知られているようなその言葉に
うーんと首をひねりながら廊下を戻る


「…あ」















今朝からそのままなのであろう彼の下着が、
ベッドの上に無造作に脱ぎ捨てられていた

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作者名:toryukina | 作成日時:2020年9月28日 17時

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