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JK「、はぁっ、Aっ…
俺の名前呼んで」


確かめるように私の名前を呼んで、そうすがるグクがとてつもなく愛おしいと思った。気持ちよさそうに顔を歪ませながら私の身体中に愛の証をつけて、同時に私にもそれを強請って。久々のグクの肌と表情、それに声が身体中を駆け回って、ビリビリと痺れるように熱い。興奮と愛おしさで目眩がする。

ジョングクと本名で呼べばぐっと大きさと熱量を増すグクのものに、何度も何度も名前を呼んだ。

「…大好き、グク」


小さな声でも必ず掬いとって俺も、って囁くからこの感情をどうしたらいいのか分からなかった。好きで好きで堪らない。愛おしくて、離すのが怖い。

鍛え上げられて以前よりもがっしりとした身体つきは私の熱情を煽るには十分で。行為の後、疲れきって力の入らない私を軽々と抱き上げた彼の横顔にまたとろっと溢れた液が太ももを伝った。

JK「…濡れてる。俺の顔みただけで興奮したの?」

「っやだ、言わないで」

そんな私を楽しそうに笑うグクとお風呂場へ入って。身体を洗うという名目でもう一度身体を交えた。

「…グク、そのタトゥー」

JK「あぁ、アメリカで入れたの」

右腕に濃く刻まれたグクのタトゥーに驚いて湯船に浸かりながら問えば、グクはなんでもないようにそう答えた。最後に私とあった頃から、髪の長さや肌の様子が随分変わっていて、なんだか寂しくなってしまった。あのころのグクはもういないようで。

JK「…嫌いになった?」

私の様子に気がついたのか、不安そうに私の顔を覗き込んでくるから。グクがいてくれるだけで嬉しいのに、私の前にいるのは彼なのに、それを否定する自分にはっとした。

「ううん
グクのたった一つの人生だもん、
グクが思うように生きればいいんだよ」


そう言ったら、嬉しそうに笑うから、胸がきゅっと苦しくなる。この笑顔を離すもんかって、その身体をきつく抱きしめた。そしたらグクは可愛いねって満足そうに笑いながら私を見て、やさしいキスを落としてくれる。それが温かくて、また蕩けてしまいそうだった。

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作者名:toryukina | 作成日時:2020年9月28日 17時

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