検索窓
今日:19 hit、昨日:12 hit、合計:91,235 hit

39 ページ39

私とソリが座れば女性側の席は埋まって、前に視線をやればそこは空いたまま。男性側は私の前も含め2人が揃っていなくて、最後じゃなかったことに安堵した。

「…あの、Aちゃんだよね、僕3年のジヨンって言うんだけど。タイプなんだ。……この後2人で抜けない?」

突然端の席の人が立ち上がったと思ったら、私の方へ歩いてきて耳元に顔を寄せる。彼が話すたびに耳にかかる息が生暖かくて気持ち悪い。

「え、」
いやそもそもまだ始まってないじゃん。あれ、これもう始まってるの?隣に視線をやればそこにソリはいなくて、キョロキョロと探せば少し離れた男性と談笑している。えぇぇ、どうしたらいいの。相変わらず顔の近い男は私の視線にん?と首を傾げる。そしたら、まつ毛着いてるよって顔に手を伸ばして来るからさらに鳥肌が立った。


TH「ちょっと。その子に触んないでくれる?」

思わずやめてと言いそうになったところで男の動きが止まった。その原因はどう見てもお昼に出会ったテヒョンさんで。男の肩を掴むテヒョンさんの手はなかなかゴツい。

「ストップストップ。そろそろ終わりね。
ごめんねAちゃん」

相変わらず刺激的なテヒョンさんがここにいることに驚いていれば、その後ろからひょこっと顔を出したこれまた容姿の整った人に話しかけられる。見たことの無い顔に首を傾げたら、テヒョンの友達なのって目を細めて笑う。可愛いな。

「ジミンだよ、噂は聞いてる」
…いやなんの噂なの?意味深な彼の発言に眉を寄せるけど、そんなことはお構い無しに自分の席に着いてグラスに注がれたお酒を喉に流し込むジミンさん。
「…あの、なんでここに?」

JM「…え?そりゃもちろんAちゃんの見張「女の子見つけに来たの。俺だって恋くらいするからね。」

食い気味にそう言うテヒョンさんにああ、と納得する。彼の容姿なら誰でも落ちると思うけど。
…その前にジミンさんのあっけらかんとしたような声が聞こえたけど、お昼のテヒョンさん同様あ、と口に手を当てるから、不思議に思いながらも何も言わないでおいた。
その後は2人とたわいもない話をして時間が過ぎるのを待っていた。ジミンさんは思ったとおり結構な酒豪でお酒が止まらないし、反対にテヒョンさんはずっとコーラ飲んでるし。人は見かけによらないなって思いながらチビチビとお酒を飲むこと数時間。

程よく酔ったところで解散の号令がかかった。

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (150 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
419人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:toryukina | 作成日時:2020年9月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。