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「あ、ホビ先生」
おはよーと明るい声で呼びかけながらこちらを向いたホソク先生に、今日も癒されて。私達もぺこりと頭を下げて門をくぐる。ホソク先生は私たち2年生の学年主任で、明るくて可愛らしいから生徒たちに大人気だ。
「グク、生活点検ってなにするの?」
そう話しかけながら、あいつらやっぱ仲良いですねぇなんて隣のユンギ先生に話しかけるホビ先生の声が耳に入って、当たり前のように繋がったまま私たちの間でぶら下がる2つの手を見つめる
別に「付き合ってる」とか「身体だけ」とか
そういうんじゃなくて
物心ついた時からグクが傍にいて
いつしかそれが当たり前になっていて、
彼のそばを離れることがどうしようもなく怖かった。
人並みに友達も居るし
いじめられてるわけでもないけど。
いつまでも温かく寄り添ってくれるグクだから、
私もそれに甘えてしまっている。
家族のように接してきた人だから、自然に距離が近くなってしまうし、正解がなにかもわからなくって。
でも最近、グクを見ると心臓が煩い。グクにキスされたら胸が熱くなるし、抱きしめられればそれだけで胸がいっぱいになる。
彼は周りを幸せにして、それを幸せだと思うような
優しい人。
JK「あぁ、先生が家来てちょっと話すだけじゃない?」
「そうなの?もっと色々チェックされるのかと思った」
JK「俺去年も受けたからね」
「…そっか、そうだったね
何話したの?」
JK「…ん〜、秘密?」
片方の眉と口角を上げて、唇を噛んで笑う。
最近のグクは、よくこういう顔をする。
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作者名:toryukina | 作成日時:2020年9月28日 17時