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「ふぅ、」
結局自分を落ち着かせようとまたトイレまで引き返したけど、お腹の痛みだけはどうも治らなくて。そのうちだんだん頭痛もしてきて、視界がぼんやりする。
「お姉さん、どうしたの?」
トイレを出たところで変な男に声をかけられたけど、
それに対する返事さえも出てこない。
「しんどい?僕が介抱してあげようか?」
肩を抱かれても抵抗できなくて。その数秒後には近くの多目的トイレに押し込まれてシャツのボタンを外される。
「ほら、これで少しは息苦しくないんじゃない?
…と思ったけど、まだ苦しそうだね、なら仕方ない
君のためにすることだからね」
今朝グクにつけてもらったブラのホックをいとも簡単に外される。しんどくても鳥肌が立って、意識が朦朧とするなか声をあげる。
「…やめてください」
「…なんで?君が苦しそうだからやってる事だよ」
にたにたと気色悪い笑顔を浮かべた男は、肩に引っかかった下着の紐をするすると下へ下げて。
現れた膨らみにさりげなく触れられて、グクの前以外では出したことの無い声が漏れる
「お姉さん着痩せするタイプ?結構デ○○○ね。僕好みだよ」
舐めまわすように私の身体を見て、薄く毛の生えた腕をこちらへ伸ばしてくる。
抵抗したいのに意識は朦朧とするし、そんな自分に腹が立つしで涙が出てきて。
パシャパシャと携帯に収められていく自分に嫌気がさす。
「…このまま、僕とどっか行こうか」
逃げないように下着は預かっとくから、なんて言って私のブラジャーを自分の鞄に突っ込んで、雑に私のシャツのボタンを留める男。
「いやだ、いやです…!」
なんとか声を絞り出すけどそんなことは聞こえてないかのように男は私の肩を抱いて。多目的トイレから出ると、私の手を自身の腰に巻き付けさせる。
「…やだ」
やだよ、怖いよ
JK「………A?」
子供の頃から、助けてくれたのはいつもあなただった。
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作者名:toryukina | 作成日時:2020年9月28日 17時