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その場で立ち止まってじっとこちらを見てくるグクに私は何も言えなくて。



確かにあんな感情任せな言葉でスヒョンくんの心を変えようなんて無理に決まってる。



逆にソリちゃんの心に傷を付けることになったかもしれないと思うと。ゾッとしてしまう。




JK「…ほら、お前が気にする必要ないでしょ」




ポンポンと私の頭を撫でて私の手を引くグクの腕は男らしくて。ああ、私の知らないうちにこんなおとこのひとになったんだって、不謹慎にも胸がなる。



JK「あ、そうだ。あそこのパフェ食べたいって言ってたでしょ」






グクの指さした先には美味しそうなピンク色のいちごパフェがでかでかと載った旗がはためいていて。



私の返事も待たずに手を握って歩いていくグクに必死でついて行く。


JK「パフェふたつ下さい。1つはいちご多めにしてください。追加のお金は払うんで。」




普段のマイペースっぷりからは想像もできないスピードで注文を済ませてしまったグク。

窓際の席に腰かけると、運ばれてきた可愛らしいパフェを突っつき始めて。

JK「ほら、早く食べなきゃ溶けちゃうよ」





パフェには心が引かれるけど、ソリちゃんの事を思い出すと、スプーンを持つ手が重い。




「、ん、ちょ、」

すると、いちごをアイスから引っ張り出していたグクがその大きないちごを無理やり私の口に詰め込んで来て。


JK「ふ、間抜け面」


目元を手で覆って笑うグクにムッとする。
…悩んでるのに。ひどい。






でも、冷たいいちごに比例せず頬は暖かくなって。





だってグク、




JK「…冷た、」





ほんとは冷たいもの大嫌いでしょ?

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作者名:toryukina | 作成日時:2020年9月28日 17時

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