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SL「…そうだった。
あのねAちゃん、この前スヒョンくんと付き合い始めたって話したでしょ?」


慌てて話を戻して、ソリちゃんの話に耳を傾ける。


彼女の言葉にうんうんと頷けば、それでね、と鼻をさするソリちゃん、うん、可愛い。



SL「スヒョンくん、すっごい優しくて、毎日のようにプレゼントとかしてくれて。」


その時を思い出すかのように目を閉じて話すソリちゃん


いいなぁ、彼氏。



SL「…でも、その、スヒョンくんね、怖そうな人と仲がいいみたいで。この間バイトに迎えに来てくれて、一緒に帰ってたらバイクに乗った人達にスヒョンくんが絡まれちゃって。

だけどスヒョンくんの知り合いっぽかったから
気にしなかったんだけど。

先帰っててーって言われて大人しく帰ろうって思ったんだけどやっぱり気になって引き返したの。影からこっそり見てたらね、スヒョンくん煙草とか吸ってて、お酒みたいなの飲んだり、…それに、女の人の体触ったりしてて、」


一気に話し出したソリちゃんに頭が混乱する。

あれ、スヒョンくんってそんな人だったの?

横を見れば、それを思い出したのか、えんえんと泣き出したソリちゃんの背中をさする。


SL「…それから、慌てて家に戻ったら
帰ってきたスヒョンくん、いつも通りでね。
さっきはごめんねって申し訳なさそうな顔してて、」


「…怖かったよね、ソリちゃん頑張ったね」


どういう返事をしたらソリちゃんが幸せになれるのかちっともわからなくて。


「…ソリちゃん今、幸せ?」




SL「…全然わかんない。
スヒョンくんが私を信用してないのかなとか、
私なんかどうでもいいのかなとか、そんなことばっかり考えてて、」




「だめだよ、私なんか、なんて言わないで。

今は、少し距離を置いてみるのもいいと思うし、もしソリちゃんがスヒョンくんの傍に居たければそれでもいいと思うよ

だけどもしソリちゃんが嫌な思いするようなことがあればすぐ知らせてね。」



鼻をぐずっと鳴らして頷いたソリちゃんに少し安心したものの、本当にこれが正解なのかと不安になる。



SL「…ありがとね、Aちゃん」










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作者名:toryukina | 作成日時:2020年9月28日 17時

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