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｢テヒョンくん、今日どっか行きたいとこある？｣
2人で目玉焼きののった食パンを頬張って
歯磨きをすれば、一息ついたテヒョンくんは窓の外をじーっと見つめていて。どこか行きたい場所があるのかな、とそう思って声をかければ、驚いたように振り返ってふるふると顔を横に振る。
｢ほんと？
じゃあ、やりたいこととかある？｣
TH｢ないです｣
｢そっか。
テヒョンくんさ、敬語外していいよ？
話しにくいでしょ｣
いつまで経っても敬語で話すテヒョンくんに
そう伝えれば、俯いてしまった彼に驚く。
｢どうしたの？そんなにやだった？
いいよ、無理しないで｣
呼び方にまで干渉されて癪に触ったのかも。
心配になって顔を覗き込めば、恥ずかしそうにパッと横に背けるテヒョンくん。
TH｢やじゃ、ないです
…うれしい｣
満足そうにそういって微笑むテヒョンくんに安堵の息を漏らす。よかった、怒ってなくて。
それと同時に溢れ出した可愛らしさに悶絶しながらテレビを付ける。テヒョンくんの立っていたすぐ横に座って画面を見つめていたら、急にすとん、とソファに重みがのしかかった。
TH｢Aさんは、ご飯、何好き？｣
｢わたしは韓国料理全般好きかなあ。
どうして？｣
タメ口にまだ慣れない様子のテヒョンくんは、
私の隣に座ってじっと顔を覗き込んでくる。
それに反応してとくとくと速くなる鼓動を押し切るようにして返事をした。
TH｢…いつもご飯、くれるから。
おれが作る｣
決して多くは語らないけど、わたしに恩を返そうとしてくれていることがひしひしと伝わってきて胸が熱くなる。
｢嬉しいな。
楽しみにしてるね、ありがとう｣
そう言って少し上のテヒョンくんに目線をやれば、
嬉しそうに笑って。
この前から思っていたけど、彼の笑顔はとても綺麗だ。周りを引き込む、明るい力を持ってる。嬉しいとき、楽しいとき、笑う表情が変わる訳では無いのに、テヒョンくんのペースや感情に引き込まれる感じ。
無意識なのかもしれないけど、そのおかげでわたしも気分よく過ごすことが出来ていて。なにか、そんなテヒョンくんの素敵なところを生かしたことを
させてあげられないかなぁと思考を巡らせていた。
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toryukina(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます泣『テヒョンくん』という設定はございますが、ご本人様の芯の強い真っ直ぐな部分は削らず活かして描きたいなぁと常に考えながら執筆してきましたので、まさかこんな素敵なお言葉が頂けるなんて感謝感激です、是非完結までお付き合いください。 (2021年4月25日 2時) (
レス) id: d3fbdbb496 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - テヒョンの儚さと一途な真っ直ぐな感じに引き込まれます！どんどん読み進めたい欲が出て来ます（笑） (2021年4月25日 0時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
toryukina(プロフ) - (*'^'*)さん» ほんとですか!?沢山お褒めの言葉を頂けて、嬉しい限りです。ありがとうございます！これからもご期待に添えますよう、努力します(^^)完結までどうぞお付き合いくださいね。 (2020年5月26日 11時) (レス) id: 9e983f2ae7 (このIDを非表示/違反報告)
(*'^'*) - めっちゃよかったです！ 私はテテペンなので、読んでて最高でした！心臓、バックバクでヤバイです。 こんな話を作れるなんて、天才ですね。うらやましいです。続きが気になります！次の話も楽しみにしてます！ (2020年5月22日 14時) (レス) id: 18287f45f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：toryukina | 作成日時：2020年5月8日 13時
