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｢、え？｣
直ぐに背中に大きな腕が回ると、そう思ったのに。
代わりに降ってきたのは冷たくて色のない声
どうして？
テヒョンくんが、好きなのに。
温かいあなたを、ずっと抱きしめていたいのに。
TH｢おれに、触れないで
おれ、汚いよ｣
｢どうして？｣
TH｢…Aさん、この赤い痣、なにかわかる…？
イユさんの、愛のシルシ｣
｢テヒョンくん、｣
TH｢おれまた、間違えちゃった
泣きついてきたイユさんを拒めなくて
頭はAさんでいっぱいなのに、
それなのにっ…
また同じこと、繰り返してる｣
｢ねぇ、テヒョンくん｣
TH｢出ていくから
おれのこと、忘れていいから
愛してるなんて、言ってごめんねっ…｣
｢テヒョンくんってば！｣
ビクリと肩を揺らしたテヒョンくんの瞳はまだ濡れてる
｢なんで？
わたしの話は聞いてくれないの？
わたしも、好きだよ。
大好きだよ
一緒にいたい
…それだけじゃ足りない？｣
TH｢…｣
｢もしテヒョンくんが本当に出ていくなら、
もう家族じゃないね
その南京錠も返してね｣
TH｢…それは、やだ｣
｢大好きなのに、テヒョンくんは出ていきたいんだもんね
どれだけ止めても無理だもんね。｣
TH｢…無理じゃない｣
｢テヒョンくん、今までありがとうね
ほら、ネックレス外すから後ろ向いて｣
TH｢ねぇやだっ！
意地悪しないで…｣
止まったはずの涙がまたテヒョンくんの頬を伝って、
それを見た途端視界が真っ暗になる
ほのかに甘い匂いと、汗ばんだ大きな身体
ああ、テヒョンくんに抱きしめられてるんだって気がついたのは少し経ってからだった。
｢…ふふ、テヒョンくん、好きだよ｣
TH｢おれも、大好き
もう少し、一緒にいてもいい…？｣
｢少しでいいの？｣
TH｢っだめ…！
ずっと！一生！死ぬまで！あ、いや、来世も！｣
すっかりパニクってしまったテヒョンくんは私の首元ではあはあと息を整えている。
そんな彼から少し離れて、
緩んだ腕を掴む。
TH｢Aさん、どこ行くのっ…？｣
不安そうに、だけど素直にわたしの後ろを着いてくるテヒョンくんを振り返って、空いた腕で寝室を開けた。
｢…女は嫉妬深いんだから
イユさん以上に、わたしを愛してくれる？｣
TH｢A、さ｣
ゴクリと、テヒョンくんの喉仏が動くのが見えた
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toryukina(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます泣『テヒョンくん』という設定はございますが、ご本人様の芯の強い真っ直ぐな部分は削らず活かして描きたいなぁと常に考えながら執筆してきましたので、まさかこんな素敵なお言葉が頂けるなんて感謝感激です、是非完結までお付き合いください。 (2021年4月25日 2時) (
レス) id: d3fbdbb496 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - テヒョンの儚さと一途な真っ直ぐな感じに引き込まれます！どんどん読み進めたい欲が出て来ます（笑） (2021年4月25日 0時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
toryukina(プロフ) - (*'^'*)さん» ほんとですか!?沢山お褒めの言葉を頂けて、嬉しい限りです。ありがとうございます！これからもご期待に添えますよう、努力します(^^)完結までどうぞお付き合いくださいね。 (2020年5月26日 11時) (レス) id: 9e983f2ae7 (このIDを非表示/違反報告)
(*'^'*) - めっちゃよかったです！ 私はテテペンなので、読んでて最高でした！心臓、バックバクでヤバイです。 こんな話を作れるなんて、天才ですね。うらやましいです。続きが気になります！次の話も楽しみにしてます！ (2020年5月22日 14時) (レス) id: 18287f45f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：toryukina | 作成日時：2020年5月8日 13時
