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JM｢A｣
大学の前できょろきょろと周りを見回していれば、後ろから男性にしては少し高めの声に名前を呼ばれて。ぱっと振り返ればやっぱり探していた人物で、会えた安心から笑みが零れる
JM｢時間早いし他の店寄ってこ｣
｢他のお店？｣
JM｢その辺ブラブラするだけだけどね｣
そう言って前を歩き出したジミンに、慌ててわたしも足を進める。そんなわたしに気がついたのか、歩幅を小さくしてペースを合わせてくれたジミンに、胸がぎゅっと熱くなる。いつも当たり前のように車道側を歩いてくれたり、腰を支えて車や自転車から守ってくれたり。…わたしがそれでどんどん想いを募らせていってるって、分かっててやってるのかな。
JM｢ね、ここ入っていい？｣
2人でたわいのない話をしながら歩いていたら、肩を並べていたジミンがピタリと立ち止まって。彼の視線を辿って目に入ったのは、開放的なスペースに佇む落ち着いたアクセサリーショップ。わたしもその雰囲気に惹かれてうんうんと頷けば、嬉しそうに笑ったジミンに腕を引かれる。彼の力の向くままにお店を回るけど、触れ合う肌越しに伝わるジミンの熱に顔が熱くなるのがわかる。楽しそうなジミンと比例せず、わたしは全く集中できてなくて。
身体を巡る感情を落ち着かせようと顔を手で仰いでいたら、ぱっと振り返ったジミンと目が合う。慌てて逸らすけど、ジミンは心配そうに顔を覗き込んできた。そのせいでまた距離が近くなって
JM｢顔赤いよ、一旦休む？｣
｢ううん、大丈夫！
ちょっと暑かっただけ｣
JM｢そう？無理しないでよ？
…あ、ねえこれどう？｣
否定するわたしにまだ納得がいってない様子のジミンだけど、気になるアクセサリーを見つけたようで。それにほっとしてわたしもそちらへ視線を渡す。ジミンの手に引っ掛けられたそれは、小ぶりの王冠が添えられたネックレス。
きっとよく似合うんだろう
この人はすぐに自分の魅力に合わせてしまうから
｢可愛い、すごく素敵｣
JM｢ほんと？じゃあAにあげるね｣
満足そうに笑ったジミンの言葉に
驚いてぽかんと口を開ける。
なんだか今日はジミンとの距離感がおかしい
なにかいい事でもあったのかな。プレゼントなんて、親友だとか、それに、…カップルがするものでしょ？
自分の変な考え方に熱くなる頬。心の中で浮かび上がる気持ちに恥ずかしくなって首元に手をやれば、かちゃ、と音を立てて跳ねたチェーン。
｢…あ、｣
テヒョンくんとお揃いの、ネックレス。
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toryukina(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます泣『テヒョンくん』という設定はございますが、ご本人様の芯の強い真っ直ぐな部分は削らず活かして描きたいなぁと常に考えながら執筆してきましたので、まさかこんな素敵なお言葉が頂けるなんて感謝感激です、是非完結までお付き合いください。 (2021年4月25日 2時) (
レス) id: d3fbdbb496 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - テヒョンの儚さと一途な真っ直ぐな感じに引き込まれます！どんどん読み進めたい欲が出て来ます（笑） (2021年4月25日 0時) (レス) id: 648d58e66d (このIDを非表示/違反報告)
toryukina(プロフ) - (*'^'*)さん» ほんとですか!?沢山お褒めの言葉を頂けて、嬉しい限りです。ありがとうございます！これからもご期待に添えますよう、努力します(^^)完結までどうぞお付き合いくださいね。 (2020年5月26日 11時) (レス) id: 9e983f2ae7 (このIDを非表示/違反報告)
(*'^'*) - めっちゃよかったです！ 私はテテペンなので、読んでて最高でした！心臓、バックバクでヤバイです。 こんな話を作れるなんて、天才ですね。うらやましいです。続きが気になります！次の話も楽しみにしてます！ (2020年5月22日 14時) (レス) id: 18287f45f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：toryukina | 作成日時：2020年5月8日 13時
