なな ページ8
えっ、これどういう状況!?
途端に距離を詰められ、手を伸ばせばすぐ届く距離に入る赤羽くん。
こんなに近くで見るのは初めてだった。
緊張のせいか、指先が冷え、動悸も激しくなる。
そんな私の様子を鼻で笑い、見下すような表情でじっと凝視される。
品定めされている気分になり、なんだかいたたまれない気持ちになった。
なにか言わなきゃ……
弁解の意味を込めて、私はたどたどしく言葉を紡ぐ。
「いや、その……赤羽くんあんまり女の子と話している様子、みかけ、ないから……」
「なに、花宮さんになびかない俺のこと、女に興味ないやつとかそんな目で見てたから不思議なんだ?」
確かに百パー思ったことないとは言い切れないが、そんな理由で言ったんじゃない。
ちがう、否定の意味を込めて頭を横にふるも、赤羽くんの眉間のシワは取れないままでいる。
そして、何も言わない私に、嘲笑を向けた。
「俺は、花宮さんに彼氏がいたほうが意外だけどなあ〜」
「えっ」
「だって花宮さん、いつも周りに男ばっかで特定の男作らないっぽいじゃん?」
皮肉を言われてるのだ。
そして軽い女だと軽視されているのだ。
ずっと恋い焦がれ続けた赤羽くんに。
遠まわしに、お前は対象外だと笑われている気がした。
悔しさなのか、悲しみからなのか、目頭が熱くなる。
確かに私は、近寄ってくる男を拒絶したりしない。
それは、同姓からはいつも妬みの対象で、誰も私と友達になってくれず、男を突き放したら最後、私には何も残らないから。
そうして、私ははっきりと断れない性格になってしまい、結果、男を軽んじて受け入れるのだ。
まあ、私にいい印象をもたないのは一目瞭然だ。
だが、初めて本気で好きになった異性に軽蔑された事実が悲しくてたまらなかった。
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さをり(プロフ) - salomeさん» 返信遅れて申し訳ございません。あけましておめでとうございます。いつもコメント、そしてご愛読ありがとうございました。よろしければほかの作品もよろしくお願いしますm(__)m」 (2018年1月17日 20時) (レス) id: 03e7d0d3bc (このIDを非表示/違反報告)
さをり(プロフ) - ツンデレ様さん» 返信遅れてしまい申し訳ございません。リクエスト、承知致しました。また、時間に空きができ次第連載しようかなと思っている所存ですm(__)mあけましておめでとうございます!!そして、ご愛読ありがとうございました!ほかの作品もよければごらんくださいm(__)m (2018年1月17日 20時) (レス) id: 03e7d0d3bc (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 明けましておめでとうございます今年もよろしくお願いします後更新待っています (2018年1月2日 11時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレ様 - 小説に関係ないけど明けましておめでとうございます!今から私の好きな小説のコメント欄にあけおめって言いまくってるんですよねー(おいこら迷惑ダロ殴(すんませんー) (2018年1月1日 12時) (レス) id: dce25d3fc6 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 更新とても嬉しいですあの時夢主が何故自分から離れたのが事の真相を聞いてカルマがどう思いどう動くのが気になります更新待っています (2017年12月31日 16時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一六八 | 作成日時:2017年5月19日 14時