にじゅうご ページ26
びっくりして思わず振り返ると、ホテル街の光を浴びた赤羽君がいた。
胡乱げな瞳で、こちらをじっと見ている。
なんでここに？
そんな言葉も出ず、私は呆然とする。
そして、また軽蔑されるのだとぼんやり思った。
もうここまで見られたら、本気で二度と赤羽君と話せなくなっちゃうね。
自嘲気味な笑みがこぼれた。
赤羽君はというと、こちらをねめつけたまま口を開いた。
「ねえ、あんたまじでなにしてんの？」
答えられない。
聡い彼だから状況は完璧に理解されているとは思うけど、言いたくない。
私が黙っていると、赤羽君は呆れたようにため息を吐いた。
そして今まで見たこともないような真剣な顔をする。
「あんた、前々から男絡みは激しかったけど股開くほど落ちぶれちゃいなかったよね。ねえ、まじで最近どうしたの」
赤羽君の心配しているような口ぶりに、私は目を丸くする。
赤羽君。
私は初めて訳を話したいと思った。
イケメンの腕からすっと抜け、私は赤羽君に向き直った。
「赤羽君」
久しぶりに名前を呼ぶ。
それだけのことなのに、涙がこぼれ落ちそうだ。
「なに」
底冷えするようなこえだったし、まだ怒っているようだけど恐怖は感じない。
「赤羽君、赤羽君」
何度も呼ぶ。
存在を確かめるように。
赤羽君は黙ってこちらを見つめていた。
「おい！ なんなんだよ！邪魔すんな！こっちは同意の上なんだから部外者は入ってくんなよ！」
空気とかしていたイケメンが、とうとう怒鳴りだした。
赤羽君はその言葉に、同意？とピクリと反応した。
かと思うと、私の腕をひっぱり駆け出した。
私もつられて走り出す。
そして、あろうことか赤羽君はホテル街 の中へ逃げるように駆け込んだのだ。
あの人をまくためとはいえ、赤羽君はささっと手続きをすませ一室借りてしまった。
そこまでする必要あるのか？
疑問に思いながらついていくと、部屋の中に踏み込んだ瞬間ベッドに勢い良く押し倒された。
「ねえ、同意のうえってなに？」
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さをり(プロフ) - salomeさん» 返信遅れて申し訳ございません。あけましておめでとうございます。いつもコメント、そしてご愛読ありがとうございました。よろしければほかの作品もよろしくお願いしますm(__)m」 (2018年1月17日 20時) (
レス) id: 03e7d0d3bc (このIDを非表示/違反報告)
さをり(プロフ) - ツンデレ様さん» 返信遅れてしまい申し訳ございません。リクエスト、承知致しました。また、時間に空きができ次第連載しようかなと思っている所存ですm(__)mあけましておめでとうございます！！そして、ご愛読ありがとうございました！ほかの作品もよければごらんくださいm(__)m (2018年1月17日 20時) (レス) id: 03e7d0d3bc (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 明けましておめでとうございます今年もよろしくお願いします後更新待っています (2018年1月2日 11時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
ツンデレ様 - 小説に関係ないけど明けましておめでとうございます！今から私の好きな小説のコメント欄にあけおめって言いまくってるんですよねー(おいこら迷惑ダロ殴(すんませんー) (2018年1月1日 12時) (レス) id: dce25d3fc6 (このIDを非表示/違反報告)
salome(プロフ) - 更新とても嬉しいですあの時夢主が何故自分から離れたのが事の真相を聞いてカルマがどう思いどう動くのが気になります更新待っています (2017年12月31日 16時) (レス) id: 31aa9c013b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：一六八 | 作成日時：2017年5月19日 14時
