『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂 】２

【叩いて被ってじゃんけんぽんをしろ】沖田総悟　高杉晋助　神威 ページ37

noche/ノーチェ 様 リクエストありがとうございます😊
　


『お題の意図がわからない』



　首を傾げる私の後ろで険悪な雰囲気を垂れ流す三人。三人と言っても高杉さんと沖田くんが対立すれば普段の関係上、神威くんは高杉さんの方に応戦するので実質二対一になっていた。



「Aは俺の下でつくことになってるんだけどしょうがないから晋助にも貸してあげるよ」



「何寝ぼけたこと言ってやがんでぃ、Aさんは新選組の専属掃除屋でさぁ」



「寝ぼけてんのはテメェだガキ。んな暑苦しい処に属すわけねぇだろ」



【叩いて被ってじゃんけんぽん】って懐かしいな。子供の頃は良くやってたような？でも私じゃんけん弱くてほとんど相手叩けないんだよな。今にも戦いだしそうな三人を無視してピコピコハンマーとヘルメットを手に取る。



「で、Aテメェはいったい誰の下につく」



『わっ、』



　急に高杉さんに肩を組まれ驚く。誰の下ってどういうこと？私自営業だから下もくそもないんだけど、話聞いて無さすぎてわかんないんですけど。あー、あれか、どこの専属かみたいなやつか。



『正直、私は報酬さえ貰えればなんでもいいっすね…ぐぇっ』



　世の中金なんで。とお金のマークを作ると組まれていた腕が首を絞め苦しい。ぎぶぎぶ、と高杉さんの腕を叩けば高杉さんの首に刃が向けられた。沖田くんだった。



「Aさんを離しやがれ」



「そーだヨ晋助！Aの首なんか細いんだからすぐ折れちゃうヨ！」



　高杉さんは鼻で笑い、私の首から手を離した。苦しさから解放された私は絞められていた首を擦りながら沖田くんの方に下がった。あの二人に比べたら沖田くんがどれだけ安全なのかわかったよ。しみじみ。



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