『私変人共と部屋に閉じ込められました』【銀魂 】２

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「……」



『…』



　先行は土方さん。汗をダラダラと垂れ流しながらコントローラーを握りしめている。緊張しているのか力が入ってミシミシと音を立てていた。



『土方さん、そんなに握ったら壊れます』



「わわわかってる！！」



　こりゃダメだ、とため息をつく。想像以上にビビってるなこれ。意外だ。幽霊なんかより普段のあんたの鬼の副長の方がおっかないっつの。



　ゲームを始めた最初は順調で私がソフトに掲載されていた、物語のあらすじを見ながらアドバイスをする形で進めていた。御札があれだけ貼っていたにしては普通の脱出ホラーゲームだった。



　私がアドバイスをしてもやはり進めていくうちに謎は難しくなって土方さんは怖がりながら、真面目にプレイしていた。



「…ぁ？これどうやんだ…？お、あぁ゛ああ゛あ！？」



『お』



　画面にGAME OVER、と表示され土方さんが顔色蒼白で固まってしまった。余程怖かったようでコントローラーから変な音がなっていたが大丈夫だろうか。



　新しくコントローラーが出現した所を見ると無事ではなかったらしい。ポケットマネー平気？？



『土方さんってホラー苦手なんですね、っほ』



「そそそ、そういうお前こそどんなんだよ」



『いやっ、私は、グiロ耐性とか、おっ、あるんで、びっくりするやつじゃなかったら平気ですね』



　難なく土方さんが終わった所を回避して、着々とクリアまで進める私。ゲームは案外得意だったらしい。新しい特技が発見された。まぁ使う時はなさそうだけど。



『あのずっと思ってたんですけど』



「…」



『近くないですか？』



　ピッタリとくっつけられている肩。ゲームを始めた時からずっとこの調子だ。やりにく言ったらありゃしない。



「お前が怖いだろうと気を使ってやったんだよ！」



『…そうなんですね、私は平気なので離れてもいいですよ』



「つ、強がんじゃねェよ、な？」



『はぁ、』



　その後も怖がらせる描写が来る度に土方さんは私にしがみつくのでそろそろ邪魔になってきた時、画面にエンドロールが流れた。終わったか、と安心している土方さんは私から離れて煙草に火をつけた。



『案外面白かったですね』



「つーか、お前が先にしとけば一回で済んだんじゃねェか」



『それはじゃんけんの弱かった土方さんが悪いです』



・
ビビる土方さんが好き😆
今日中にあと一部屋ぶん出したい🤔

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