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「下品なのはまこだけ」
「ちょっとやだぁ！どうして人のこと売るのよっ！大体下品に聞こえる人の耳が下品なのよっ！」
「すげー責任転嫁」
なんだお前か、という空気で女子たちはだらけたまま瞬之介を迎えた。
彼がAの幼馴染であることは周知されていて、彼女の明け透けさに鍛えられた瞬之介が、女子達のこの姿に今更引く訳がないとたかを括っての態度だ。
他の男子であれば彼らの夢を壊さないように、と座り直すくらいはしただろう。
ちなみに芝居がかったAの声は場の全員が慣れた様子で無視した。
「もーなに、今せっかくウルトラスーパー盛り上がってたのに」
「お前ら安上がりすぎんだろ……今時小学生でももっと金掛かった遊びしてんぞ」
「やだやだ金に物言わせる奴になっちゃって」
数学の課題で聞きたいことがある、と連れ出されたAは唇を尖らせる。
彼女が数学のクラス順位が1位であることもまた周知のことで、「あとでうちらも質問するからー」という友の声に背中を押されて輪を抜けた。
「オレの部屋は、嫌？」
自身のノートしか持って来なかった瞬之介に、とりあえずテキスト取って来る、とエレベーターに向かおうとしたAの背中に、声が掛かる。
足を止めて振り返れば、軽い口調とは裏腹に、やけにまっすぐな眼差しが目に入った。
「……だめ」
どーせシュンの部屋散らかってんじゃん、と付け足して笑えば、うっせー昨日掃除したわ！と返ってくる。
「テスト週間に掃除しちゃうあるある」
「おーまさにそれ。今マジ史上最高にキレー！……じゃオレ下で待ってていい？」
「わたしに取りに行かせんのは変わんないんだ？」
頼むわ！書き込みも分かりやすいし！と悪びれもせず笑う幼馴染の姿に、わざとらしく大きなため息をついてからエレベーターに乗り込んだ。
Aが勉強用具を携えて1Fに戻ると、ダイニングスペースのテーブルに着いて待っていた瞬之介が「おーさんきゅ」と手を上げた。
「……悪いな、マジで」
彼の向かいに腰掛けたAに、正面から先と打って変わってしおらしい謝罪が届く。
……どれについてだよ、ばか
「別にいーよ、気にしてない」
2人が共有スペースで勉強を始めたことで女子たちも寄ってきて、結局A目当ての数学講習会が開催されてしまった。
彼らに教えてばかりのAは、今回英語ヤバいんだけどなーと内心で小さなため息を吐いた。
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koko - 本にして出してほしいくらい！すごいです！この小説！！！！！これからもがんばってください！ (1月2日 17時) (
レス) id: df7df485af (このIDを非表示/違反報告)
koko - ほんとに、ほんとにほんとに (1月2日 17時) (レス) @page1 id: df7df485af (このIDを非表示/違反報告)
ムム(プロフ) - 終わりです。連続コメント、長々と申し訳ございませんでした…！！！好きです。 (2022年11月29日 23時) (レス) id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
ムム(プロフ) - 続き。やっぱり作者様って天才ですよね？（3回目）とにかく全てにおいて大好きすぎました〜！！！ストーリーはもちろん、文章もとても読みやすくてストレスなくスムーズに読み進める事が出来ました！本当に、感動しました！！最高の作品をありがとうございました！！！ (2022年11月29日 23時) (レス) id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
ムム(プロフ) - 続き。時間をかけて関係を構築していくのかな？って思ってたら急にセロくんが夢主ちゃんに告白するからこっちも夢主ちゃんと同じくらいびっくりしましたよ！！自分が夢主ちゃんにとって特別だって自覚してるところがお前そういうとこやぞ…ってなりました。最高か？ (2022年11月29日 23時) (レス) id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とろろ | 作成日時：2021年7月21日 5時
