３ ページ4
あれは私が九歳か十歳の時。私の家は少しお金持ちの家だった。お金持ちってだけで、あまり両親とは仲が良くなかった。両親同士は仲が良かったが私に愛なんて物は無かった。二人にとって私は邪魔者だった。
そんなある日、夜寝ていると物音がした。何かが肉を貪るような。怖くなって寝たふりをした。扉が開いた。怖くて涙が出てきた。そこには、『もう大丈夫だよ』と言ってくれた人がいた。その人はしのぶ様だった。カナエ様としのぶ様に肉を貪っていたのは鬼だと話してくれた。その時に父と母は亡くなったらしい。私はそこまで悲しくなかった。だって愛してくれなかったから。
それから行く当てもない私をしのぶ様と、カナエ様のお屋敷に行く事になった。
私は二人にお願いし隊士になりたいと言った。カナエ様は『いいんじゃない？』と言ってくれたが、しのぶ様は『危ない！こんな華奢な子に鬼を倒す事なんか出来ない！』って言われた。でもどうしても隊士になりたくて必死に頼み込んで当時花柱だったカナエ様に稽古に付いて貰うことにした。
私は体力なんて物はなかったから、倒れそうになった。でも必死になって稽古に励んだ。
いつになっても全集中の呼吸が使えなかった。体力が無く全集中の呼吸を使おうとすると、肺がびっくりし過ぎて失神したのだ。走り込みなんかは多少は出来たものの、全集中の呼吸が出来なかったら、技を出す事も出来ない。ましてや、刀が重たすぎて私には持てる事が出来なかったのだ。
隠にも体力が無くなれなかったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美桜 - でもみつりは嫌いではなく伊黒と一緒で両片思いが嫌なんです。私は推しの幸せを願えません。推しが好きすぎて相手キャラに嫉妬しまくってしまいます。長文失礼しました。 (2022年1月31日 11時) (
レス) id: e831a8d291 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 初めまして。ずっと話読んでいました。私もおばみつ好きではありませんので気持ち判ります。伊黒推しの人でおばみつ好きな人多いですよね。おばみつ嫌いな人少なくて共感してくれる人がいなくて１人でイライラしていました。完結お疲れ様です。 (2022年1月31日 11時) (レス) id: e831a8d291 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：腐女子なとろろこんぶ | 作成日時：2021年11月28日 20時
