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今私は蝶屋敷の玄関前の掃除をしている。

伊『おい、久世』

うそ、伊黒さん来てる早く気づけなくて少し残念。

 「はい。なんでしょう?蛇柱様」

伊『包帯がもう少しでなくなりそうなので貰いたいのだが。』

 「包帯ですね。一緒に取りに行きましょう。」

どさくさに紛れて一緒に取りに行きましょうとか言っちゃったどうしよ。嫌だよね。
伊黒さんは甘露寺さんが好きなのに…

伊『嗚呼、分かった。』

えっ?一緒に来てくれるの?嬉しい。
でも何話せば、

伊『胡蝶に包帯持っていくって言わなくてもいいのか?』

「ええ、大丈夫です。しのぶ様に伊黒さんが包帯を貰いたいと言われたら倉庫から新品を差し上げるように言われたので、お気になさらず。」

少し歩いたところの倉庫までこの会話以外してない。喋りたいけど、話す事ないし。

 「此処です。少し暗いので気をつけて下さい。」

どうしよう。こんな時に限って包帯が一番上の段の隅にしかないなんて。取って貰う訳にもいかないし。何か台に登って取ろう。

 「少々お待ち下さい。」

危ない此処落ちやすいな。足場がぐらぐらしていて降りにくい。

 「あッ」

落ちる!

伊『ッと』

 「ッ伊黒さん。ありがとうございます。もう少しで大怪我するところでした。」

伊『こういう台は危ないんだ。ぐらぐらして落ちそうだったら、俺に頼む事も出来ただろう。何故そうやって一人で解決しようとする?俺がついて来なかったら今頃大怪我してたんだぞ。これからは隊士と一緒ならそいつに頼め。』

伊黒さんすごいネチネチ言ってくる。こんなに言われたのは初めて。

 「はいすみません。今日の御恩は忘れません。」

伊『ではありがとう。俺はもう行くよ。』

 「はい。ありがとうございました。また無くなったら来て下さい。」

伊『嗚呼』

顔が熱い。こんな顔で戻ったらしのぶ様やアオイさんになんて言われるかわかんないし少し涼んでから掃除に戻ろう。

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設定タグ:伊黒小芭内 , 鬼滅の刃 , 鬼滅の夢   
作品ジャンル:恋愛
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美桜 - でもみつりは嫌いではなく伊黒と一緒で両片思いが嫌なんです。私は推しの幸せを願えません。推しが好きすぎて相手キャラに嫉妬しまくってしまいます。長文失礼しました。 (2022年1月31日 11時) (レス) id: e831a8d291 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - 初めまして。ずっと話読んでいました。私もおばみつ好きではありませんので気持ち判ります。伊黒推しの人でおばみつ好きな人多いですよね。おばみつ嫌いな人少なくて共感してくれる人がいなくて1人でイライラしていました。完結お疲れ様です。 (2022年1月31日 11時) (レス) id: e831a8d291 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:腐女子なとろろこんぶ | 作成日時:2021年11月28日 20時

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