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第四話 黄昏の少年 ページ32
「メモもありがとう。凄く嬉しかった」
医務室で送ったメッセージは、しっかり届いていたようだ。
「そんな、どういたしまして」
月明かりに照らされて、カノンの金髪が綺麗な光を放つ。
「君とはもっと話がしたい。友だちになってくれない？」
「ええ、もちろん」
なぜか泣きそうになりながら、私はカノンと握手をした。
トムとは仲直りできていないけれど、カノンと友だちになれたことが、この日は充分救いだった。
消灯時間が迫っていて、私たちは廊下を走ってそれぞれの寮に向かった。
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作者名：オムとセナときどきパール | 作成日時：2020年2月24日 16時
