まじぴえん(白目) 3

第百二十八話 ページ29

side佐久早








古「…Aさんの怪我、あれ猫じゃないよな」









戻ってきた古森がそう言った









「うん、多分…ここで猫なんて見てないし」









古(…もしかして、花上(あのこ)がやったのか…？)









「？どうしたの」









古「！あ、いや、猫じゃないならなんで怪我したのかなって思って」









…たしかに
木で切ったりして怪我したんだったら普通に言うよな…？





…恥ずかしいから秘密にしたいのか、それとも誰かにやられたのか…









…よし







「俺ちょっとAさんに聞いてくる」









古「えっちょっ、佐久早！？」









俺はAさんのところに行った









「Aさん、その怪g「Aー！！！」…」









貴「うお、光太郎！どうした？」









木兎「Aと話したくてきた！！」









貴「うっ可愛い…」









そう言い木兎さんの頭をAさんは撫でた









…聞けなかった









貴「あ、聖臣さっき俺になんか聞こうとしてたよな？なんだ？」









「！あ、いやその、…手、なんで怪我してるんだろうって思って」









よかった…聞けた…









木兎「…A怪我したのか？」









貴「あーさっき猫に引っ掻かれちゃってさ」









そう苦笑いしながら言うAさん









木兎「…猫…Aに懐かないなんて珍しいな！」









…え





「なんでですか？」









木兎「Aはな、動物に懐かれやすいんだぞ！」









「…そうなんですか？Aさん」









貴「…う、うん。でもその猫警戒心が強かったからさ！」









木兎「そんなこともあるんだなー」









貴「う、うん…まあ動物がみんな俺に懐くわけじゃないからなー。あ、俺スポドリ作りに行かなきゃ…悪い、ちょっとスポドリ作りに行ってくる！」









そう言いAさんは体育館から出て行った









木兎「…なあ佐久早、俺あれ嘘だと思うんだけどおまえはどう思う？」









「俺も嘘だと思いました」









木兎「だよなー猫なんて合宿所(ここ)で一回も見てないし…てことは…」









「？なんですか？」









木兎「…いや！なんでも！あ、俺もうすぐ試合だから戻るな！じゃあ！」









そう言い木兎さんは走って行った









…さっきのこと、古森に話そう

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