七色に輝くオンエア (ページ6)

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七夕の笹の葉ページ6

［としみつside］

と「何て書いた？」
そろそろ書き終わったなと思った頃俺はAに話しかけた。

『えー教える訳ないでしょ〜』

と「なんでや教えろ気になるだろ」
そういって俺はAの短冊を取ろうとした。

『嫌だね！そういうとしくんは何て書いたのよ』
と「教えるか馬鹿」
『なんだー教えてくれないんだw』

そういってAは笹の葉に短冊を吊るす。
俺も見られないように吊るして、また屋台の方へ2人で歩いた。

『結局としくん何て書いたの？』
と「さぁな内緒だ」
ぜってー言わねぇよお前には一生。
だって短冊には
「Aと来年も来れますように」
って書いたんだからよ

＊＊＊

現在の時刻は丁度8時。そろそろ花火か始まる。
芝生の上にとしくんと座り始まるのを待った。

『楽しみだなぁ』
と「なー」

アナウンス”いよいよ花火が始まります”
そのアナウンスの声と共にたくさんの花火か次々と打ち上げられた。

『すご…』
と「すげー」
私ととしくんは感動しながら空を見上げた。

15分程経ち、いよいよ終盤。
最後の方になると花火も大規模な物ばかり。

するととしくんが
と「俺、実はAに言いたい事がある」
『ん？何？』
珍しい。としくんからそういう話が出ることはあまりない。

と「ずっと…お前の事が…」
そうとしくんが言いかけた瞬間、

ドーン

最後の大きい花火が打ち上がった。
音が大きく、としくんの言った言葉は聞き取れなかった。

『ご、ごめん聞こえなかった。もう1回言ってくれない？』
と「いや、やっぱいい」
『何でよ〜！』
するととしくんは立ち上がった。
と「帰んぞ」
そういって先をスタスタ歩いて行った。

何が言いたかったんだろう…

『ねぇとしくん』
と「何」
『手繋いで帰ろ』
と「なっ何で」
『さっきはすぐ離しちゃったから。』
その瞬間浮かない表情だったとしくんの顔が赤らみ始めた。

と「分かった別にいいよ」
『やった〜』

そういって手を繋いで2人で帰った、夏の偃月の夜。

＊＊＊
［としみつside］

『ねぇとしくん』
と「何A」
『今日七夕だよ一緒に行こ』
と「あぁ勿論」

俺達はあの時から毎年2人きりで七夕祭りに行く。勿論一切メンバー抜きで
俺の七夕の願いは叶っている。
この先もずっと叶いますように。

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としみつ@TO_TOSHIMITSU
実は七夕の祭り毎年Aと行ってます
(Aの浴衣の画像)
│
てつや@TO_TETSUYA
は？