Soldier of Hope 【ALKALOID】

姫Side ページ5

A｢今日はお天気もいいし、庭のテラスで読書でもしようかな……｣




最近庭へと足を運んでいなかった為、心地よい風を感じながら読書をしようと外へ出た。




広い庭には、バラの木とラベンダーが植えてある。




私はラベンダーが咲いている場所が大好きだったので、そこのテラスに座ることにした。




A｢気分転換になってすごく気持ちいい｣




うんっと伸びをしてから読書を始めようとした時、ルシアが紅茶を持ってきてくれた。




ルシア｢心地よい風と読書のお供に、ダージリンティーを淹れてまいりましたよ｣




A｢ありがとう、ルシア｣




ごゆっくり、とだけ言いルシアは戻っていった。




本を開き栞を取ろうとした時、風が少し強く吹いた。




A｢あっ……！！｣




少し遠い場所に落ちてしまった栞を取りにいくと




｢落し物ですよ、姫様｣




何となく聞いた事ある声の人が、栞を拾って渡してくれた。




そこにはクローバーの兵士。




A｢マヨイ……さん……？｣




名前はうろ覚えだが、スートで何とか思い出すことが出来た。




マヨイ｢私の事を知って下さっていたのですね、光栄です。｣




A｢あ、あの……ありがとうございます……！｣




マヨイさんは私に栞を渡すと、一礼をして去っていった。




去り際にふわっと香る良い香り。




気づけば、心地よい風と共にその香りの余韻に浸っていた。

マヨイSide→←マヨイSide

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す