Soldier of Hope 【ALKALOID】

マヨイSide ページ26

なんとか護衛の兵士は全員倒しましたが





つい油断してしまいましたねぇ……





あと少しで姫様を救えるのですから、頑張りますよぉぉ……





何がなんでも守り抜くと決めたのですから





アスメリア｢1人やられては、どうしようもないんじゃあないのかい？｣





藍良｢そんなことない！！｣





アスメリア｢まぁ、そいつを先頭に乗り込んできたのが間違いだったな｣





相手が指さしたのは、一彩さんだった





巽｢……どういうことでしょう｣





アスメリア｢お前ら知らないのかぁ……スペードは｢死｣という意味を持つ。スペードを前にして乗り込んできたから、お前の仲間はこうなったのでは無いか？……幸い、腕だったようだがな。｣





一彩｢僕のスペードが……死……？｣





マヨイ｢あなたこそ、何も知らないのでは無いでしょうか？｣





そんな少しの知識で乱されては、こちらもだまっていられませんねぇ。





マヨイ｢スペードには、死という意味だけではありません。｢騎士｣という意味もありますし、｢剣｣という意味もあります。スートの意味や技術を含めて考え、姫様を護衛するものとして、先頭に立って頂くのは最適だと判断しました。｣





巽｢さすがマヨイさん……クローバーの兵士さんですな｣





藍良｢どういうこと……？｣





巽｢俺もその話は知ってます。クローバーには｢知識｣という意味があります。マヨイさんにぴったりだと思いますよ｣





アスメリア｢……！だからなんだと言う……｣





マヨイ｢一彩さんには誰にも負けない正義と、実力があります。油断してると……危ないかもしれませんねぇ？｣





アスメリア｢？！｣





一彩｢終わりにしよう｣





私がそう言ってすぐ、一彩さんが相手に近づいて一撃を食らわせた。





その一撃で仕留めたのだ。





敵国の女王は苦しみながら消えていった。





藍良｢勝った……？勝てたよォ！！｣





マヨイ｢よかった……うっ……｣





巽｢マヨイさん！｣





痛みと安心で、私は気を失ってしまった。

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