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「おはよ〜ございま〜す！」
ここからは見えない奥の裏口から、
店中に響き渡る絶叫。
丈「相変わらず、ボリュームぶっ壊れとんなぁ笑」
恭平「俺はええと思いますよ。
なんか、和也くんに似とる。」
丈「あいつもあんなうるさかったか笑」
ドタドタと忙しない足音に
あれ〜？とか、どこ〜？とか間抜けな声。
やっとホールにいる俺たちを見つけて、
謙杜「あ！丈さんや！」
と、駆け寄ってくる。
丈「おはよう笑」
謙杜「おはようございます！
恭平くんも、おはよ〜ございます！
厨房、水出っ放しやったで？」
恭平「うわまじか。ありがと」
実はしっかり者の謙杜。
ここで働く、シェフ見習いみたいな感じ。
結構抜けてる恭平とは
傍から見てもええパートナーやと思う。
謙杜「なんか丈さん久しぶりや〜！」
確かに、しばらく店には来てなかった気が。
俺は仕事で忙しかって、
昨日の料理も恭平が家まで届けてくれたし。
丈「なかなか来れへんくて、ごめんな。」
謙杜「いやいや、丈さん忙しいし……
星空くんも飛鳥くんも元気すか？
最近会ってへんし、。また連れてきてください！」
丈「おう、今度休みできたら連れてくるわ笑」
謙杜「やった〜！」
子どもみたいな笑顔で喜んだあと、
俺仕込みの続きやっときますね！
と、厨房の奥に消えていった。
恭平「うるさいなぁ笑」
コーヒー片手に戻ってくる恭平は、
厨房を横目に見ながら苦笑い。
丈「和也に似ててええんとちゃうかった？笑」
恭平「和也くん、
朝はそこまでうるさく無かったすもん。笑」
そうか、と俺も苦笑して
目の前に香るコーヒーの匂いに
ほっと一息ついた。
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作者名：まつだいら | 作成日時：2022年5月21日 20時
