貴方の綴れに生命の音を3

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───丈くん。



───久しぶり。




丈「……、っ……かずや…？」




───なんちゅう顔してん。笑




丈「和也……俺……。」




───丈くんとな、ずっと話したかった。




丈「俺も……お前の声……聞きたかった…っ…」




───でも、ごめんもうこれが最後のお話。




丈「最後……、」




───俺は、ずっと丈くんのそばに居る。




丈「俺の傍に、。」




───ずっと居るで。笑




丈「なぁ和也…、っ…」



───なぁに？



丈「……俺、ちゃんと出来とんかな？

ちゃんと、星空と飛鳥の父親になれとる？」



───……丈くん。



丈「お前の守ったタカラモノ、

俺はちゃんと守れてる？」



───俺たちのタカラモノ。



───丈くんは死んでもあの子らのパパやから。笑




丈「かずや、おれ…っ…」



───丈くん、あんな。



丈「……な、に？」



───今も、星空と飛鳥の音が聞こえる。



丈「音……？」



───丈くんからも、聞こえる。



丈「俺には…聞こえへん…っ…」



───耳澄まして。ずっと鳴ってんで。



丈「何の音…？」



───“生きてる”って、音。



丈「……和也。っ、…！」



───聞きに行ったげて？



丈「和也、まって…っ…」



───大丈夫。



丈「…かず…、っ…」



───ずっと傍に居るから。



丈「忘れた無いねん…っ、お前のこと…っ！

なんに、、…まだ消えんといて、頼むから…っ…」



───丈くん。笑



丈「和也！」



───俺はずっとそこに居るから。



丈「和也…っ…、、」



───俺の綴れ。ホトケノツヅレ。



丈「…おれの、花…。」



───うん。丈くんの花。笑



丈「和也…、、！」






───ずっと、愛してる。





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目の前のホトケノザを

俺はひとつ、摘み取った。




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