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No side
「中也、まず君たちは何故ここにいる」
「あぁ? 芥川が落としたメモリを取りに来たんだよ」
「なるほどね そういう事か」
「説明しろよ、太宰」
一人納得する事に対し 気にくわない中原。そのやり取りをじっと無言で見つめる芥川に、メモを見る織田。
「前に、この家の前で倒れていた芥川くんをAが助けたのだよ。きっとその時にメモリを落とした」
「そうだね?」と聞く太宰に対し頷く。そんな事があったのかよと呟く中原。
「そして、中也 君は何故Aを知っているんだい?」
「前に店でたまたま知り合ったんだよ」
「ふーん それで、Aを家に送ったりしたかい?」
「あ?………あぁ」
「それだよ」
「あ?」
「自分たちが潰そうとしている組織の一員である芥川龍之介。幹部の中原中也。そんな人物が、二人揃ってこの家に足を運んでいる」
「そんなとこを彼らが目撃したとしたら、何を思う?」
「………まさかッ!」
カッと目を見開き、驚く芥川。そう つまり、ポートマフィアと繋がりがある一般人の彼女を人質に取れば 奴らは自分たちの情報も戻り、有利に動けると思ったのだ。
「ふざけんじゃねぇぞ、下級の傘下だろうが」
「だが、君たちがAに接触した事が今回に繋がったのは明白な事実だ」
「くそっ……!」
「まだ奴らを潰していないのは、その情報のメモリを落としてしまったからだったんだね」
「とにかく、俺は社長に連絡する」
織田が電話をかけ 社長に報告する。するとスピーカーにして電話を全員に向けた。
『実は、今日Aと会っていた時 誰かに見られている感覚があったのだ』
「本当ですか、」
『必ず連れ戻してくれ 車は私が手配する』
力のこもった社長の声に、太宰と織田は強く頷く。芥川と中原は自分の行動によってAが狙われてしまった失態を悔やんでいた。
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福沢side
「乱歩、出番だ」
「えぇー こんな時間に何をしようっていうの」
織田からの電話を受け 乱歩の元へと向かった
深夜をとっくに過ぎる時間。乱歩の力を借りる為起こすが、出張から帰ったばかりで疲れている乱歩は少々不機嫌だ。だが事態は事を一刻と争う
「Aが攫われた」
するとバチッと目を開き 私を見つめる。「本当?」と声色を変え問う乱歩に「真だ」と答える。
ゆっくりと起き上がると「こんな事、Aじゃなかったらやんないからね」と言い眼鏡をかけた
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柚子の香(プロフ) - キリカさん» いえいえ!頑張ってくださいね! (2018年8月27日 17時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 柚子の香さん» ありがとうございます。ほんとだ"敦"ですね。すみませんありがとうございます! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
キリカ(プロフ) - 唯我独尊丸さん» わぁ ありがとうございます。うれしいです! (2018年8月27日 6時) (レス) id: 0facb3a838 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香(プロフ) - 凄く面白い!ただ、ひとつだけいいですか?漢字が『淳』では無く『敦』だと思います。なんかすみません。この作品大好きです!更新楽しみにしてますね! (2018年8月27日 0時) (レス) id: 174fdb4db8 (このIDを非表示/違反報告)
唯我独尊丸(プロフ) - 凄く面白かったです!イッキ読みしちゃいました笑更新頑張って下さい!楽しみにしてます! (2018年8月26日 23時) (レス) id: 2689cacca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キリカ | 作成日時:2018年8月22日 19時