俺が好きになったやつ 【影山飛雄】

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「…」





目を開けたら あいつが間近にいて
口に当たっているものが何なのか、理解した途端に体が熱くなったのを覚えてる






日「おい、影山」





あの時の、はにかんだあいつの顔が頭から離れねぇ
思い出すだけで また体が熱くなる






日「おい!! 聞いてんのかよ影山!!」



「あ? なんだ日向」



日「さっきっからずっと呼んでんのに無視しやがって!!」



「…ｯ! わりぃ」




日「たくよー 眉間にシワ寄せたり急に赤くなったり変だよお前」




菅「おー 何々どうしたー?」



日「影山が恋の病です」



菅「まーたそうやってからかって」



「…」



「「え?」」






俺が反応せずにいるとｼﾝｯ…と固まる空気
日向と菅原さんが俺を凝視して叫び出した






日「まじかよおい影山!!」


菅「え、え!? ついに朝日奈ちゃんと!?」



田「どうしたんすかー?」





「「影山が恋したぞおぉお!!!」」




「「………はあぁぁぁああ!!!??」」




月「ちょ、うるさ」



西「どーゆう事だ影山ァ!!」



「? 別にどうもしてないです」



田「お前まさか彼女いるのか!?」





彼女って、あいつの事だよな?
考え込んでいると全員の視線が集まる





顔を上げて「いるっス」と答えると
数秒の沈黙と点になった目が並ぶ






「「えぇぇぇええええええ!!!??」」






田・西「「どう言うことだぁあ影山この野郎!!!」」




菅「友達とかそーゆーの分かってるか心配してたけどいきなりそこまでいったのかー!」




床に倒れ込んだり 白目をむいたり
日向に至っては口から魂出てんな





「菅原さんがあいつのことだどう思ってんのか判断しろって言ってくれたお陰で気付けました」





「アザっす」と頭を下げると、「え、俺キューピット?」と照れた顔




日「えぇぇえ!? 朝日奈さんなのかよ!?」



「? おぉ」



日「本当に影山の美女になってしまったあぁぁああ!!!!」



澤「でもすごいな。この影山に気を許して許される何てな」




東「確かにな〜。影山バレーの事以外もちゃんと好きなんだな〜 何か嬉しわ〜」



西「旭さんおばあちゃんみたいな事言うッスね!!」



田「でもお前そんなだからその子大変だろーなー」


影「? 何がですか?」



月「君がバレー馬鹿だから、朝日奈さんそっちのけになっちゃうんじゃないのって事。でもそれは、君も同じダヨ」



影「あ? 何がだよ」



月「朝日奈さん人気だから、狙ってる男子なんて山ほどいるでしょ」



「!!」



その時、初めて俺は動揺した




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