キンパのように巻かれたい！ 2

デイト ページ19

ついに来た！




「私はー！ジフンさんとー！一緒にー！映画をー！観るっ！」





気合を入れて鏡に向かって確かめるように発声！




じゃなきゃ、緊張感が優って、気持ちと裏腹に仮病でも使ってすっぽかしそうなんだもん。





バイト代はたいて新調した服を着て、髪もいつもより多めに巻いております。



メイクもリップもいつもより明るめ！





ギュ「あ〜！おはよ。出掛けるの？」





ギクッ！！




「うっ…うん！行ってきますっ！」




ギュ「ミナと？行ってらっしゃ〜い。」




昼前に起きてきて、部屋着のままソファに寝そべったジュンギュオッパ。



なんとなく後ろめたさがある。





ミナとしか信じて疑わない感じで、あの笑顔で送られるとなんだかなぁ…






電車に乗ってやって来た街は、いつも通り賑わっていた。
ドキドキと心臓が加速度を増し、ジュンギュオッパとハユンオンニへの罪悪感なんて考えられないほどになっていた。



自分でいっぱいいっぱい！アップアップ！







そして、映画館に着くと直ぐ分かった。



薄ピンクのTシャツのジフンさんが。




やっぱジフンさんはめっちゃ…好み…だ。




色白で色素薄い系だから淡いパステルカラーが似合うーーーーーー！！！



分かってルーーーーー！！！


ずるーーーーーい！！！






お店の窓に反射した自分をチェックして、
「よしっ！」前髪を整えて、戦闘態勢バッチリ準備完了！





ジフン「Aっ！こっち！こっち！」




なん！？その優しめな"こっち！"は！




何回も惚れ直されてしまうわっ！




パッとジフンさんに目を合わすと、眉毛を上げてフワっと笑った。





グハッ！！！



吐血！！！






ジ「どうした？ww 」





「いや！こっちのしょうもない問題なんで気にしないで下さい！
今日はよろしくお願いいたします！」





ジ「ねぇ…今から"オッパ"ね。
ジフンさんって呼んだら、オレに夜ご飯おごりな？」







よっ…夜！？





夜まで一緒にいる予定なの！？





あわわわわわ〜！！！





心臓…もつ〜！？



私…今日1日生きられるかなっ！？！？





初めて心臓に手を当てて、ガンバレ！って気持ちを込め、労ってあげようって思った。

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