you 泣くなんて ページ9
泣くなんて…仕事中にしちゃいけないのに！
それだけは今までしてこなかったし、したくなかった！
なんで…みんなの前で泣いてしまったんだろう…
恥ずかしくて戻れないや…
でも。
ショックはショックだった…
"別に私でなくて良い"って。
きっと…テソンさんは私のこと苦手なんだ…
嫌われるってキツイな…
私…こっち方のスタイリストには向いていないのかな…？
今までモデルの子達は女の子だったし、同年代だったりで楽しくやってたのなぁ…
前の職場が懐かしくなっちゃったよ…
でも…ここのスタイリストの仕事は制限なく出来るから楽しいんだよね。
1から作る感じとかすっごく燃える！
体力的にキツイけど、自分の仕事って実感できる。
テソンさんのことは…辛いけど。
仕事はしっかりやるべきことをしなきゃな！！
駆け込んだトイレを出て、シャン！と背筋を伸ばして部屋へ向かった。
勇気を出して扉を開ける。
アレ！？誰もいない…？
…テソンさん…１人？
あっ！コレもきっと故意にされてることだよね…
…今は2人っきり辛いんだけどな…
テ「ゴメンね？あんな言い方して…
みんなはもうホテルに戻ってもらった。
僕がお願いしたんだ…
嫌な思いさせてたようだから、少し話そ？」
優しい笑顔で、少し困ったような顔。
トップスターにそこまでさせるなんて…私が謝らなきゃいけないくらいなのに…
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作者名：torisun | 作成日時：2020年2月9日 17時
