寒い ページ8
もうすぐクリスマス。12月も半ばのある朝、目覚めればホグワーツは深い雪に覆われ、湖はカチカチに凍り付いていた。
みんなクリスマス休暇が待ち遠しかった。廊下は隙間風で氷のように冷たく、身を切るような風が教室の窓をガタガタいわせた。
1番ひどいのはセブルスの地下牢教室だった。吐く息が白い霧のように立ち昇り、生徒達は出来るだけ熱い釜に近づいて暖をとった。
「かわいそうに」
魔法薬の授業で、ドラコが言った。
「家に帰ってくるなと言われて、クリスマスなのにホグワーツに居残る奴がいるんだね」
『あら、私もよ』
Aはドラコのハリーへの嫌がらせにも慣れてきていたので、ドラコを横目に言った。するとドラコは、気まずそうに口を閉じた。
Aはクリスマスにグレース荘に帰るつもりはなかった。フェリーラが1度ホグワーツのクリスマスを体験してみてはどうかと送ってきたからだ。Aは言われなくてもそのつもりよ、と返事を書き、フェリーラのふくろうであるローラに持たせた。
ドラコやダフネやパンジーは帰ると言っていたが、ハリーとロンは学校に残るらしい。Aはクリスマスはグリフィンドールのみんなと一緒にいようと思っていた。
魔法薬のクラスを終えて地下牢を出ると、行手の廊下を大きな樅の木が塞いでいた。ハグリッドだった。
『こんにちは、ハグリッド！』
「よう、A」
「やあ、ハグリッド、手伝おうか」
ロンが枝の間から頭を突き出して尋ねた。
「いんや、大丈夫。ありがとうよ、ロン」
「すみませんが、そこ、どいてもらえませんか」
後ろからドラコの気取った声が聞こえた。
「ウィーズリー、お小遣い稼ぎですかね？君もホグワーツを出たら森の番人になりたいんだろう____ハグリッドの小屋だって君たちの家に比べたら宮殿みたいなんだろうねえ」
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トリシア(プロフ) - 投票ありがとうございます！スネイプ先生ですね！アンケートの結果を見てオチを決めるので、どうなるかは分かりませんが、参考にさせていただきます！ (2020年1月31日 16時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - スネイプ落ちがいいです！ (2020年1月31日 0時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋 | 作成日時：2019年12月8日 13時
