マダム・マルキンの洋装店 ページ9
Aは、早足のセブルスに必死について行きながら、きょろきょろといろんな店のショーウィンドウを眺めていた。
綺麗な箒が並べられた店、マントの店、望遠鏡の店など…
Aが今まで見たこともないようなものが、たくさん並んでいた。
「ここだ。入るぞ」
セブルスは「マダム・マルキンの洋装店__普段着から式服まで」の看板を指さした。
Aはどきどきしながら店に足を踏み入れた。
マダム・マルキンは、藤色ずくめの服を着た、愛想の良い、ずんぐりした魔女だった。
「こんにちは、お嬢ちゃん。
あら、スネイプ先生。保護者がわりですの？」
セブルスは頷いた。
「全部ここで揃いますよ…
さて、こっちにいらっしゃい」
マダム・マルキンはAを踏台の上に立たせ、頭から長いローブを着せかけて、丈を合わせてピンで止め始めた。
ーーーーー
「さあ、終わりましたよお嬢ちゃん」
マダム・マルキンがそう言うと、Aはぴょんと
飛び降りた。
「そういえば、お嬢ちゃんどこの寮に入りたいの？」
『ええと…まだ決めていなくて』
Aは、寮のことをなにも知らないことに気づいた。
「そう。ホグワーツはとても良いところですよ。
楽しんでね」
マダム・マルキンは微笑み、Aも微笑み返した。
セブルスが巾着からお金を払い、2人は店を後にする。
『ねえ、セブルス。
寮って、いくつあるの？』
Aがそう聞くと、セブルスは面倒くさそうに話し出した。
「寮は四つある。グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンだ。我輩はスリザリンの寮監だ」
『へえ、そうなのね。
それなら私、スリザリンがいいな』
Aはニコニコしながら言った。
セブルスは驚いたように眉を上げると、「寮は自分で決めるものではないぞ」と言った。
それからAはセブルスが持っていた巾着について聞いた。それはフェリーラから預かったものだそうだ。
Aは中からお金を取り出して、歩きながらしげしげと眺めた。
『私が知ってるお金とは全然違うわ…』
「そうだろうな」
セブルスはそう言うと、足を止めた。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
