怪我 ページ49
『セブルス…先生、どうしたんですかその怪我…』
セブルスは、立ち止まると、廊下の壁に寄り掛かった。
足から血を流している。
「A」
『喋らないで』
Aは手当てすることに決めた。
ローブから杖を取り出し、振る。
『アクシオ、救急セット！』
まもなく、Aのトランクに入っている救急セットが飛んできた。
セブルスはそれを見て、口を開いた。
「何故そんなことができる」
『え？』
「それは、第4学年で習う呪文の筈だ」
それを聞くと、Aは肩をすくめる。
『えーと…おばあさまに教えてもらったから…』
夏休み中に色々と呪文を練習したのだ。
結構しごかれたが。
Aは気を取り直し、包帯を取り出してセブルスの足に巻きつけ始めた。
「____痛い」
『当然でしょう』
Aはけろりと言った。
『一体全体どこでこんな怪我をしたんですか？
ああそういえば、4階の廊下に歩いて行きましたね』
Aは石像の後ろでみたセブルスの姿を思い出した。
『あのヘンテコな犬にやられたんでしょうね、多分』
Aはそう推測した。
(あそこに迷い込んだときは、本当に死ぬかと思ったわ。セブルスはよく生きていたわね)
「何故知ってる」
セブルスは眉間に更にしわを寄せた。
Aは冗談めかして答える。
『自分でいうのもあれですけど、私、頭は悪くないんです』
「ほざけ」
セブルスが胡散臭そうに言った。
Aはにっこりと笑った。
『さて、終わりましたよ。ちゃんと安静にしててくださいね……セブルスおじさん』
「……おいまて、何故知ってる」
Aは怒られないうちにと走って談話室に戻った。
セブルスは「フェリーラか…」と頭を抱えながら、トロールのことを叱るのを忘れた、と急に思い出した。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
