仕掛け扉と箒 ページ44
次の日、Aはたっぷりと朝寝坊してしまった。ダフネは【先に行くね】と置き手紙を残して大広間に行ったようだ。
アナがふくろうになって大広間からトーストをくすねてきてくれたので、Aは寝室で朝ごはんを食べた。
『ねえ、アナ』
「どうしたの？」
人の姿に戻ったアナに、Aが声をかけた。
ずっと気になっていたことを聞こうとしたのだ。
『あのね…昨日、夜出掛けた時、4階の禁じられた廊下で、三頭犬がいたの。その犬が、その…仕掛け扉みたいなものの上に座ってて。
ねえアナ、あの犬は何を守ってるのか、知ってる？』
Aは何千年と生きてきたアナスタシア・スリザリンならわかるのではないかと思っていた。しかし、アナはにっと笑って首を傾げる。
「さあ、私にはわからないわ」
『嘘、絶対知ってるでしょう！ねえ、教えてよ』
Aがしつこく言った。
するとアナは苦笑いして、「知ってるかと言われれば知ってるけど」と言った。
「でも、こういうのは、自分で調べてわかったほうが何倍も面白いんじゃない？」
______________
Aはダフネと合流しようと玄関ホールへ向かっていた。
すると、声が聞こえてきた。
「コメットって見かけは派手だけどニンバスとは格が違うんだよ」
「君に何がわかる、ウィーズリー」
『ドラコだわ！』
Aはふくろうのアナに向けて呟くと、急いで走った。
「柄の半分も買えないくせに。兄貴たちと一緒に小枝を一本ずつ貯めなきゃいけないくせに」
ドラコがかみつき、ロンが応戦しようとしたその時、Aが到着した。
『ドラコ！ロン！ハリー！喧嘩はダメ！』
「やあ、A」
ドラコが朗らかに言った。
『やあじゃないわよ。無駄な喧嘩はしないでって言ったでしょう？』
「無駄じゃない。ポッターのところに箒が送られてきたんだ」
Aはハリーの手にしている細長い包みを見た。
『まあ！ハリー、よかったわね！』
「ありがとう。マルフォイのお陰さ」
ハリーがニヤッと笑う。
ドラコの顔が引きつった。口を開こうとしたが、Aが睨みつけたのでやめる。
『さあ、行きましょうドラコ。じゃあねハリー、ロン』
Aは2人に手を振ると、ドラコと一緒に1時間目の授業に向かった。ダフネと会いたかったが、まあ授業で会えるのでいいだろう。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
