紋章 ページ40
Aはハリーたちと別れ、セブルスの部屋に向かっていた。
伯爵夫人も一緒である。
『はぁ…はぁ…』
左手の紋章はまだ光ったままだ。
それに、何だか
『だるい……』
先ほどから、原因不明の倦怠感がAを襲っているのだ。
ただ走ったからとか、勉強しすぎたからとは違う、体験したことのないだるさ。
そのせいで、歩くスピードが普段よりずっと遅い。
［大丈夫ですか、グレース嬢？もうすぐです、もう少し我慢を］
ペルシア伯爵夫人も心配してくれているのか、歩くスピードを合わせてくれている。
『あぁ、やっとついた…』
Aはセブルスの部屋の前に着くと、コンコンとノックした。
「入れ」
カチャッと取っ手を回し、ドアを開ける。
そして、部屋に一歩入った後Aは座り込んでしまった。
「！どうした」
セブルスが驚いたように椅子から立ち上がり、Aに駆け寄った。
セブルスはAの黄金に染まった瞳を一瞥すると、Aをソファに寝かせて杖を振った。
すると、
開いた窓から何やら茶色いものが入ってきた。
「だーーーーっ！アクシオで生き物を呼ぶなって言ってんでしょ坊ちゃん！！
って……A！？」
セブルスにアクシオで"呼び寄せ"されたルナは、Aがソファに寝ているのを見て驚きの声を上げる。
「うるさい馬鹿鳥が。さっさとやれ」
「呼び寄せたくせになんなのよ！」
しかもルナの声は、いつもとは違い人の言葉だった。
ルナはバサバサと翼を動かし、Aの側に降り立つ。
『ルナ…？』
「喋っちゃだめよA」
ルナは優しく言うと、自分の翼から羽を一本抜き取った。
そして嘴にくわえ、Aの左手の甲____紋章の上に落とした。
すると、紋章の光が消えて、Aの瞳もいつもの赤色に戻る。
そして_____
「やったわ！
あの兄さんの忌々しい呪縛がとけた！」
ルナはそう言うと、パンと両翼を合わせた。
すると、徐々にルナの姿が変わってゆく。
その姿は完全に、かのアナスタシア・スリザリンそのものだった。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
