ドラコの罠 ページ38
『ここですね。ありがとうございます、伯爵夫人』
11時。Aは、ペルシア伯爵夫人に頼み、トロフィー室までの道を案内してもらっていた。
［これくらい、お安い御用でございますわ］
伯爵夫人はにゃーと鳴き、しっぽをぴんと立てた。
『それにしても、ハリーたちはまだ来ないのかしら…？』
Aか真っ黒の廊下でぽそりと呟くと、向こうから声が聞こえてくる。
「あっ、ハリー、Aじゃないか？」
「本当だ」
「A？どうしてAがいるわけ？」
Aは笑った。
『んー、来たかったからかしらね？』
______________
しかし、いくら待ってもドラコは来なかった。
『やっぱり、あの人、すっぽかしたんだわ』
「怖気ついたんだよ」
ロンが吐き捨てるように言った。
その時、隣の部屋から物音がし、全員とびあがった。
「いい子だ。しっかり嗅ぐんだぞ。隅の方に潜んでいるかもしれないからな」
フィルチがミセス・ノリスに話しかけている。
ペルシア伯爵夫人は不快そうにひげをぴくぴくさせた。
［あの鼻持ちならない猫のにおいがしますわ］
Aは伯爵夫人にかまっている余裕などなく、ハリーたちを急きたて急いでフィルチの声とは反対側のドアを開けた。
『早く！フィルチがきちゃうわ！』
最後にAが脱出したとたん、フィルチが部屋に入ってきた。
「こっちだ！」
ハリーの声に従って、Aたちは長い回廊に出た。鎧がたくさん並んでいる。
「うわぁ！」
ロンが暗闇につまづき、そばにあった鎧へ倒れ込む。ハーマイオニーの顔が目に見えて蒼白になった。
ガラガラガッシャーーーーーン！！
凄まじい音だ。
「逃げろ！」
ハリーが声を張り上げ、4人は回廊を疾走した。
壁のタペストリーをめくり上げて隠れた抜け道を見つけ、矢のようにそこを抜け、出てきたところが「妖精の呪文」の教室の近くだった。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
