ダフネと伯爵夫人 ページ23
Aは自身に用意された部屋まで来た。
スリザリン寮は2人部屋らしく、もう女の子が1人ベットに座っていた。
部屋には緑の絹の掛け布がついたアンティークの 4 本柱のベッドがあり、ベッドカバーには銀色の糸で模様が入っている。有名なスリザリン生の冒険が描かれた中世のタペストリーが壁を覆い、天井からは銀のランタンが下がっていた。
「こんにちは、Aちゃん」
『私を知ってるの？』
女の子がおっとりとした声でいった。
「だって、組分けで言っていたでしょう？
私はダフネ・グリーングラス。貴女のルームメイトだよ。ダフネって呼んで」
『よろしくね、ダフネ』
ダフネはにっこりと微笑んだ。
「ああ、そういえばさっきから、このふくろうがカチカチ嘴を鳴らしてるんだけど、もしかして貴女の？」
ダフネが止まり木に止まっているルナを指差していった。
『ええ、私のふくろうだわ。ありがとう』
ダフネはまた微笑むと、ふわぁとあくびをした。
「なんだか疲れちゃった」
『私も』
「もう寝るわ。明日から授業だし」
ダフネはそう言ってベットに入った。
『おやすみなさい』
「おやすみなさーい」
Aはパジャマに着替えて、寝ようとした。
しかし、
［A！なに寝ようとしてるの！］
『なぁに、ルナ』
［ほら、そこにいるでしよ。ベットの上に］
ルナはうんざりしたように、羽でベットを指した。
『___っ！』
そこには、黒猫が優雅に座っていた。
何故わからなかったんだろう、とAは思った。
『えーと…あなたはだれ？』
何も言わない。
［ペルシア伯爵夫人］
ルナが代わりに答えた。
『ペルシア伯爵夫人？』
Aは繰り返した。
［いかにも］
やっと猫が話し出した。
［わたくしは、ペルシア伯爵夫人。貴女がグレース嬢でして？］
『ええと、A・グレースです』
［ふむ］
［ふむじゃないわよペルシア！どうしてここにいるの？］
ペルシア伯爵夫人は、むっとしたようだった。
［わたくしはグレース嬢と話をしに来たのです］
『私と話？』
黒猫は立ち上がると、ベットに腰掛けるAの膝に乗った。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
