ダンブルドアの話 ページ22
とうとうデザートも消えてしまい、再びダンブルドアが立ち上がった。
広間中がシーンとなった。
「エヘン、全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある。1年生に注意しておくが、構内にある森には立ち入らぬよう。上級生も、何人かの生徒たちには、同じことを特に注意しておきますぞ」
ダンブルドアは悪戯っぽい目で双子のウィーズリー兄弟を見た。
「管理人のフィルチさんから、授業の合間に廊下で呪文を使わないよう注意がありました」
「今学期は、2周目にクィディッチ選手の選抜があるので、寮のチームに参加したい人はマダム・フーチに連絡するよう」
(クィディッチってなにかしら？)
とAは思ったが、口には出さなかった。
「最後じゃが、とても痛い死に方をしたくない人は、今年いっぱい4階の右側の廊下には入らぬことじゃ」
『どうして？』
「さあ。まあ入らなけりゃ良いんだろう」
「じゃあ、寝る前に校歌を歌いましょうぞ！」
ダンブルドアが声を張り上げると、それまでニコニコしていた先生方の笑顔が急に強張った。
ダンブルドアが魔法の杖をまるで杖先に止まった蝿を振り払うようにヒョイと動かすと、金色のりぼんが長々と流れ出て、テーブルの上高く昇り、ヘビのようにくねくねと曲がって文字を書いた。
「みんな自分の好きなメロディーで。では、さん、し、はい！」
学校中が大声で唸った。
みんなバラバラに歌い終えた。とびきり遅い葬送行進曲で歌っていた双子のウィーズリー兄弟が歌い終えると、ダンブルドアは誰にも負けないぐらい大きな拍手をした。
「ああ、音楽とはなににも勝る魔法じゃ！さて、諸君、就寝時間。駆け足！」
各寮の監督生が立ち上がった。
Aは監督生の後を他の1年生とともに着いて行き、スリザリンの寮まで来た。
地下牢の奥、湿ったむき出しの石が並ぶ壁にスリザリン寮の入口があった。監督生が合言葉を言うと、壁に隠された石の扉がするすると開いて、談話室に入ることができた。
「じゃあまた明日」
『おやすみなさい、ドラコ』
Aはドラコに手を振り、女子寮へと足を踏み入れた。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
