不思議なふくろうとお手紙 ページ3
No side
日本国、東京都。
そこの街外れのある大きな家に、少女は住んでいた。
『おばあさま？おばあさま、何が書いてあったの？』
プラチナブロンドの髪と真紅の瞳を持つ、美しい少女____A・グレースは、ついさっきなんとふくろうが届けた手紙を読む祖母____フェリーラ・グレースの肩をちょんとつついた。
Aはふくろうが手紙なんて届けてくるのを見るのはなにせ初めてだったので、それはそれは驚いたが、フェリーラは全く驚いた様子もなく、ふくろうの足に括り付けられてあった手紙を外して読み始めたのだ。
Aは最初はそのふくろうを撫でて大人しくフェリーラが読み終わるのを待っていたが、そのうち手紙の内容が気になり始めそわそわとしはじめた。
「A…」
『はい、おばあさま』
手紙から顔を上げ、Aの名を呼んだフェリーラに、Aはやっとか、と元気よく返事をする。
「A、お前は魔女だ」
至極真面目に告げたフェリーラに、Aは一瞬きょとんとすると、数秒後くすくすと笑い出した。
『おばあさま、冗談はよしてよ。
魔女なんてお話の世界のものだわ。私、ファンタジーのお話って好きだからたくさん読んだけれど、ちゃんと現実に魔女がいないことくらいわかってるもの』
Aはそうきっぱりと言うと、なおも笑い続ける。
それほどフェリーラの話がおかしかったのだろう。
しかしフェリーラは真面目な顔を崩さず、黙ってAに手紙を差し出す。
フェリーラのあまりに真剣な顔に笑うのをやめたAは、その手紙を受け取った。
【親愛なるA・S・グレース嬢
このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。
教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。
新学期は９月１日に始まります。７月３１日必着でふくろう便でのお返事をお待ちしております。
敬具
副校長 ミネルバ・マグゴナガル】
Aはもう一枚の紙、必要なもののリストを読んだ。
そこには、今まで見たことも聞いたこともないような本の名前や、いかにも魔法学校だという感じの学用品が記されてあった。
読み終わったAは、彼女には珍しく、呆けた顔をしてフェリーラをみた。
フェリーラはAの顔を見て笑い声をあげると、口を開く。
「さて、何か質問は？」
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
