組分け ページ20
「ABC順に名前を呼ばれたら、帽子をかぶって椅子に座り、組分けを受けてください」
「アボット、ハンナ！」
ピンクのほおをした、おさげ髪の女の子が、転がるように前に出てきて、帽子をかぶった。一瞬の沈黙…
「ハッフルパフ！」
帽子が叫んだ。
右側のテーブルからわっと歓声と拍手が上がり、ハンナはハッフルパフのテーブルについた。
それから数人が呼ばれ、ついに彼女の名前が呼ばれる。
「グレース、A！」
広間中がざわめいた。
Aは少し戸惑ったが、毅然とした態度で帽子をかぶった。何故か、さっきよりもずっと落ち着いていた。
「ふーむ、これは難しい。全く難しい。
勇気もある。優しく、勤勉でもある。頭もとても良い…それでいて、自分を試したいという素晴らしい欲望もある…
うーむ、どこに入れたものかな？」
『ねえ、帽子さん』
Aは組分け帽子に尋ねた。
『お母様とお父様はどこの寮だったの？よかったら教えてくださらない？』
「おや、知らなかったのかね？
ルナはスリザリンだ。まあ、血筋だな。私は少し彼女の組分けを間違えたかもしれん…
レオンはグリフィンドールだ。彼は勇猛果敢だった…グリフィンドールの鑑のような人間だったよ」
『お母様の組分けを間違えたって…？』
「おや、君は好奇心旺盛だな。
ふむふむ。スリザリンはどうかね？そこでなら君の才能も十二分に発揮できる」
『スリザリン…セブルスが寮監で、お母様の入っていた寮ね。
ええ、スリザリンでお願いするわ』
Aはきっぱりと言った。
「ようし、それでは…」
「スリザリン！」
スリザリンのテーブルからわれんばかりの歓声と拍手が巻き起こる。
Aはゆっくりとスリザリンのテーブルに座った。
そこから組分けを待つハリーに微笑みかけると、ハリーは困ったように微笑んだ。
(私がスリザリンに入ったことを気にしているのかしら。スリザリン嫌いみたいだったものね)
Aはセブルスを探した。
やっと目があったセブルスは、馬鹿かお前はというような顔で見ていたが、Aはにっこりと笑った。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
