組分け帽子 ページ19
「さあ、行きますよ」
ゴーストが突然現れ、みんなどぎまぎしているところに、厳しい声がした。
「組分けの儀式がまもなく始まります。
一列になって、ついてきてください」
マグゴナガル先生が戻ってきた。ゴーストは1人ずつふわふわと出ていった。
Aはロンの後に続き、緊張で重い足を動かした。
1年生は部屋を出て再び玄関ホールに戻り、そこから二重扉を通って大広間に入った。
『こんなの、見たことがないわ…』
そこには、Aが今まで見たことのないような不思議で素晴らしい景色が広がっていた。
何千という蝋燭が空中に浮かび、4つの長テーブルを照らしていた。
Aが天井を見上げると、ビロードのような黒い空に星が点々と光っていた。
「本当の空に見えるよう魔法がかけられているのよ。「ホグワーツの歴史」に書いてあったわ」
Aは、聞きたくなかったわ、と思った。
マグゴナガル先生は上座のテーブルのところまで1年生を引率し、上級生の方に顔を向けるかっこうで一列に並ばせた。
マグゴナガル先生が1年生の前に黙って4本足のスツールをおき、椅子の上には古ぼけた帽子を置いた。魔法使いのかぶるとんがり帽子だ。
一瞬、広間が水をうったように静かになったかとおもうと、帽子のつばのへりの破れ目がまるで口のように開いて、帽子が歌い出した。
私は綺麗じゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私をしのぐ賢い帽子
あるなら私は身をひこう
山高帽子は真っ黒で
シルクハットはすらりと高い
私は彼らの上をいく
ホグワーツ校の組分け帽子
君の頭に隠れたものを組分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を
グリフィンドールに行くならば
勇気あるものが住う寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール
ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない
古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう
スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ
かぶってごらん！恐れずに！
おろおろせずに、お任せを！
君を私の手にゆだね(私に手なんかないけれど)
だって私は考える帽子！
歌が終わると広間にいた全員が拍手喝采をした。
4つのテーブルにそれぞれお辞儀をして、帽子は再び静かになった。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
