お菓子 ページ14
『ううん、大丈夫』
Aはそう言って微笑む。
『私はもっと、魔法界のことを知った方がいいもの』
Aのあまりに可憐な笑みに、男子2人はさっと目を逸らした。
3人はそれから楽しくいろいろなことを話した。
１２時半ごろ、通路でガチャガチャと大きな音がし、えくぼの魔女がにこにこと戸を開けた。
「車内販売よ。何かいりませんか？」
ハリーは勢いよく立ち上がったが、ロンは耳元をパッと赤らめ、サンドイッチを持ってきたからと呟いた。
ハリーは売ってあるもの全てを少しずつ買った。Aは、蛙チョコレートを一つだけ買った。
『ハリー、お腹空いてるの？』
「ぺこぺこだよ」
ハリーはかぼちゃパイにかぶりつきながら言った。
「ママ、僕はコンビーフは嫌いだって言ってるのに、いつも忘れちゃうんだ」
「僕のと変えようよ。
ほら、Aもこれ、あげる」
『ありがとう』
Aはにっこりと笑い、パイを食べた。
「これ、何だい？」
ハリーは、蛙チョコレートを取り上げていった。
「まさか、本物の蛙じゃないよね？」
Aはぎょっとして、『かえる？』と言った。
「まさか。でも、カードを見てごらん…」
「『カード？』」
ハリーとAが同時に聞いた。
「そっか、君たち、知らないよね…チョコを買うと、箱の中にカードが入ってるんだ。ほら、みんなが集めるやつさ。
あ、2人ともダンブルドアだ」
「この人がダンブルドアなんだ！」
『いい人そうね』
Aは、カードの中の魔法使いをじっと眺めながら言った。
「ダンブルドアのことを知らなかったの！」
ロンは驚いて叫んだ。
ハリーとAは、カードの裏の紹介欄を読んだ。
『ダンブルドアって、とっても凄い人なのね…』
ハリーは、カードをまた表に返した。
すると、
「いなくなっちゃったよ！」
驚いたことにダンブルドアは消えていた。
「そりゃあ、一日中そこにいるはずないよ。
また帰ってくるよ」
3人は百味ビーンズを食べた。ロンは芽キャベツ味、ハリーはトースト味、そしてAはストロベリー味だった。
「いいなぁ、Aのは普通で」
ロンは笑いながら言った。
そして、自分の膝でぐーぐー寝ているペットのねずみ、スキャバーズに目をやる。
「死んでたって見分けがつかないよ」
ロンがうんざりした口調で言った。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
