ホグワーツ特急 ページ13
時は過ぎ。
９月１日、ホグワーツに入学する日がやってきた。
Aは、1人で大荷物を抱え、キングズ・クロス駅にやってきていた。
(おばあさまに９と４分の３番線の入り方は教わったし、大丈夫よね)
Aはそんなことを思いながら、９と４分の３番線に入る壁にたどり着いた。
［A。目を瞑ったほうがいいんじゃないかしら？］
ふくろうのルナがウインクし、Aに助言する。
Aは言われた通り目を瞑り、カートを押しながら走った。
『わあっ……！』
目を開けると、紅の蒸気機関車が、人でごった返すプラットホームに停車していた。
Aはゆっくりとした足取りで、カートを押しながら、空いているコーパートメントを探した。
探している途中、汽車が滑り出してしまった。
［あらま。もう発車しちゃったのね］
ルナが言った。
結局空のコーパートメントは見つからず、Aは仕方なく2人の男の子が談笑しているコーパートメントに入れてもらうことにした。
『こんにちは。あの…座ってもいいかしら？』
Aがおずおずと聞くと、2人とも頷いた。
Aが安心したように微笑むと、2人とも微笑み返した。
『貴方は誰？私は、A』
「僕は、ハリー。ハリー・ポッター」
「僕、ロン・ウィーズリー」
ロンは、そう言いながら、Aをしげしげと見ていた。
「君、ハリーの名前を聞いても驚かないんだね」
『あ…私、今まで人間の世界で暮らしてて…魔法界のこと、あまりよく知らないの』
ハリーはうんうんと頷いたが、ロンはもっと疑問が深まったような顔をした。
「ねえ、もしかして君、A・グレース！？」
急に、ロンが叫んだ。
『ええ、そうだけど、どうして？』
ロンが、謎が解けた、と言う顔をした。
「Aって、どこかで聞いたことあったんだ。容姿の特徴もだし…そうか、マグルのとこにいたなら納得だよ」
今度はロンがうんうん頷いていたが、ハリーとAは訳がわからないという顔をするばかり。
「知らないの？君、ご両親が例のあの人に殺されちゃった時に、おばあちゃんと2人で消息不明になってたんだ」
『例のあの人？』
ますます訳がわからないという顔をしたAに、ロンは例のあの人について説明し出した。
Aは知らないことばかりで、目に見えて戸惑い、ちょっとバツの悪そうな顔をしたロンが、「ごめんね」と言った。
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トリシア(プロフ) - ＡＲＵＰＡＫＡさん» ありがとうございます！！そう言って頂けて嬉しいです。出来るだけ早く更新するよう頑張りますね！！ (2019年12月7日 6時) (
レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
ＡＲＵＰＡＫＡ - 好きです！次の更新待ってます！ (2019年12月6日 21時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
トリシア(プロフ) - 梨沙さん» ありがとうございます！更新頑張ります(｀・∀・´) (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e6a90cd55 (このIDを非表示/違反報告)
梨沙(プロフ) - このストーリー私好みです！更新楽しみにしてます！ (2019年11月30日 7時) (レス) id: c5b5bf1a65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花園歌恋（元トリシア） | 作成日時：2019年11月14日 18時
