42.絞められること ページ42
桃side
桃「嫌ッ、やぁ、っ…りゅう、お願い、っ、捨てんで、ッ…!」
流星、今どこにおるん、?リビング?この部屋の中?それとも、外?
いつ帰ってくるん?はやく、はやく俺に触れてや。もう無理や、限界。寂しすぎて自分ではどうにも出来ひん。
桃「流星、もう、触って、ッ…寂しい、の、っ、嫌、やぁッ…、っゔ……、?!」
不自由な体をバタつかせながら、流星に聞こえるように頑張ってお願いした瞬間。
ぐっ、と息がしづらくなる感覚と、首元に触れた暖かい手の感触。
桃「っう、ぁ…、ッ息、できな、っ……!」
青「逃げんかった望が悪いねんで?俺は何回も忠告してあげてんから」
桃「んん゙、っ…、く、るし、ッ…りゅ、うッ…、!」
嘘、嘘やろ、?俺、このまま殺されるん、?大好きな流星に首絞められて?
………まぁ、ええか。
流星はもう俺に飽きたんやろ?俺は流星がおらな生きていかれへん。流星は俺のことが邪魔。なら、大好きな流星に見守られて死ぬのもええんかも。
濱ちゃんとか神ちゃんとか、会社のみんな怒るやろなぁ。
桃「っぐ、、っぁ…?…ッはぁ、、っ、は…」
青「のーぞーむ、こっち見て?」
桃「っはぁ、、ッぅ、、?」
目の前がチカチカしてきて、そろそろほんまにあかんかも、と少し死を覚悟した時。
俺の首を絞めとった手は離れて目隠しが取られて、ぐるぐると変に回る視界の中にぼんやり流星の顔が見える。
桃「りゅ、うせ、っ、りゅう、ッ…っはぁ、、ッ…」
青「外してあげる」
桃「っん、、りゅ、うせ、、流星っ…!」
カチャカチャと外されて行く拘束具が全部取れた瞬間流星に思いっきり飛び付く。
桃「りゅう、っ、流星っ、りゅうせ、ッ、りゅう、!」
青「ふは、そんな慌てんでも」
桃「ん、っ、流星、すき、大好きっ、捨てんで、ッ…」
少しくらい酷いことされても、少しくらい関係が異常でもいい。流星が、流星さえおればそれでええから。
青「捨てるわけないやろ?もう望は俺の物なんやから」
桃「っん、おれ、流星の、っ?飽きてない、ッ?」
青「飽きるわけないやん、さっきのは嘘やで、ごめんな」
ぎゅーっ、と抱きつきながら久しぶりにしっかりと感じた流星の体温に、優しい匂いに、ボロボロ涙が溢れて止まらへん。
嘘ってなんやねん。俺はこんなにしんどかったんに。流星に飽きられた、捨てられるんや、って、心の底から辛かったんに。
でも、最後には結局こうやって俺が一番したいことをしてくれるんやから。流星はずるい。
.
424人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らるり(プロフ) - mさん» そんなことを言って貰えるなんて夢にも思っていなかったのでめちゃくちゃ嬉しいです!読んでいただきありがとうございました! (2020年5月21日 14時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
m - 今までで一番面白かったです!ほんとに。まじで。まっ言いたいことは、ありがとうございました書いてくれて (2020年5月21日 13時) (レス) id: efcd99a275 (このIDを非表示/違反報告)
らるり(プロフ) - 音羽さん» ありがとう!ゆっくり書いてるので待っててください! (2020年5月16日 0時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
らるり(プロフ) - 優和さん» コメントありがとうございます!また新しいのを出す予定なので、良かったらお願いします! (2020年5月15日 23時) (レス) id: 918ca3f2a8 (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - 完結おめでとう!うぇすとだいありー。もゆっくり書いてってな! (2020年5月15日 23時) (レス) id: ee26aa0291 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らるり | 作成日時:2020年5月6日 23時