L . L . ~ 最 期 の 愛 ~ ３

Last Love 112 【Shuta】 ページ41

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直「秀太、受付番号は？」


秀「310。」


直「おっそ！」


秀「嘘だよ、つーか、與様だよ。」


直「それは失礼しました。」



直也くんと冗談を言い合える余裕は、
まだ、ある。



真「…うるさい。」


直「あ、ごめんね王子。」



問題は、どうやって彼女を探し出すか、だ。



今、真司郎に会わせたら、それこそアウト。

かといって、他の人を呼ぶことも出来ず。


直也くんが離れたら真司郎1人。危うい。



…俺の、独断専行か。


よし、やってやる。



秀「あ、そうそう。

俺さ、ここに入院してる友達思い出したから、
ちょっと行ってきてもいいか？」


直「おう。診察終わったら連絡するわ。」



と、あながち間違いでもないことを言って、
俺は病室が並ぶフロアへ向かった。


フロアは全部で4つ。


時間との勝負だ。



ここは、上から行こっかな。



病室フロアの中で1番上にエレベーターが着く。


エレベーターホールからは二手、

右と左に廊下があって、
どちらにも同じ数の部屋があるようだった。


俺は、右に曲がった。



秀「すみません、ここに郷若さんが入院されていると聞いたのですが。」


看護師「郷若Aさんですか？」


秀「そうです。」



スタッフステーションっていうところで、
Aの場所を聞く、と。



看「いらっしゃいますよ。

メンバーの方ですよね？」


秀「はい。どこの部屋ですか？」


看「こちらです。」



この人が行く先に、
俺たちが3ヶ月間 逢いたかった人がいる。


俺は、Aが姿を消した理由を知ることが出来る。


そう思ったら、心臓がバクバクしだした。



看「現実を、見てくださいね。」



その真剣な表情が、俺の緊張を高めさせる。



『郷若A様』



病室近くの札には、そう、書かれていた。



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