L . L . ~ 最 期 の 愛 ~ ２

Last Love 69 【Naoya】 ページ38

・



隆「『好きだよ』と伝えればいいのに
願う先、怖くていえず…」



本日2度目のにっしーのソロパート。


俺は彼女をチラリと見るけれど、
その瞳は、ただ一点を見つめているだけ。



直「…願いかける 恋音と雨空」


秀「…君と離れてから数日目の土砂降りの雨の中
こんな日は必ず傘を届けにいった」


真「いつもの待ち合わせの場所
いるはずのない面影待つ
傘もささず、ずぶ濡れな君はそこにいた」



隆「宇野ちゃん！」



ドキリと、心臓が跳ねた。

見れば、にっしーと宇野ちゃんが微笑みあっている。


にっしーのおかげで。
宇野ちゃんは、ミスを防いだんだ。


…にっしーのおかげで。


心で動揺しながら、
何とか、サビとその後のパートを歌い終える。



実「『好きだよ』」


実郷秀「と伝えればいいのに」


実「願う先、」


実郷秀「怖くていえず」


実「横顔を見つめてる それ」


実隆秀「だけでも もういい！」



千「だけど」


千郷真「一握りの幸せも」


千「君が」


千郷真「くれたものだから」


千「本当はずっと抱き」


千直真「しめていたい…」



俺が好きなのは、宇野ちゃんだけであって、

それ以外考えられないのに。





直「まだ誰かいる？」



忘れ物を取りに、
さっきまで8人がいたスタジオへ戻ると。



実「なんで…上手くいかないのかな…」



そこには、
弱々しく座り込む彼女の姿が見えた…。



郷「リーダー。」



そして、俺の後ろには、Aが。



郷「みぃがどうして悩んでるか、分かってる？」


直「え？」


郷「私、リーダーのことも、
みぃのことも応援してるからね。」



そう言って、スッとスタジオに入るA。


最年長なのに、
なんで最年少に諭されてんだ、俺。


自分を馬鹿らしく思いながら、
それでも壁を越えられずに。

俺は、その場を去っていった。



・

Last Love 70 【Misako】→←Last Love 68 【Misako】

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す