Last Love 59 【Takahiro】 ページ28
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隆「A、待ってたよ。」
郷「うん、ごめん。」
隆「とりあえず…退院、おめでとう。」
Aは、綺麗な笑顔で頷く。
俺は、與さんに許可を得て、
Aをデートに誘っていた。
まぁ、デートっていっても、
ちょっとしたお出かけ、みたいな。
郷「隆が好きそうな街だね。」
隆「バレた?」
郷「雰囲気が、ね。」
ほら、あの街灯とか。
そう、少しお洒落な街灯を指す、
Aの細長い指。
爪の色は、夏っぽい水色になっていた。
郷「買い物なら全然付き合うけど…。」
隆「付き合って!」
郷「隆、それが目的じゃないよね。」
ああ、バレたな。
やっぱり、鋭くて観察力あるからな。
郷「まぁ、いいよ。
私、隆をコーディネートしてみたくて。」
胸の鼓動が大きくなった。
何でこんな、無邪気に笑うんだ?
ヤバい、1日保つかな。
なーんて、そんなことを思っていたけど。
Aの全身コーディネートが終わったのは、
俺の予定通りの時間だった。
郷「隆、忙しそうだから、ちょっと急いだ。」
隆「ゆっくりしてくれてよかったのに。」
郷「そういうと思った。」
だからね?
郷「お茶でもどうかな、って。」
Aの気遣いに、
俺は当初から目をつけていたカフェに行くことにした。
そして。
隆「俺さ、Aが好きなんだ。」
Aは、驚いたように瞬きして、
そして、こう言ったんだよね。
郷「ごめん、私は真が好きだから…。
隆の気持ちは嬉しいけど…ごめんなさい。」
結果は分かっているけど。
とにかく、君に伝えたかった、って言ったらさ。
Aは、優しく笑うんだろうな。
隆「だよな、ごめん。
Aと與さん、全力で協力するから。」
郷「じゃ、私は全力で隆のこと応援する。」
約束、と差し出した小指に、
彼女の指が絡まった。
郷「これからの予定は?」
隆「秀太に慰めてもらう。」
郷「え。」
隆「嘘だよ。じゃ、家まで送るわ。」
郷「ありがとう。」
本来の目的を果たしたし、
プラスして服を選んでもらったから。
あと…與さんにも感謝しないとな。
真『いいで。
けど、絶対俺のとこに戻ってくるからな。』
…自信ありげな言葉のわりには、
震えた声だったよな。
俺の長い長い片恋は、今日、終わりを告げた。
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エイミー(プロフ) - なつさん» ありがとうございます!頑張ります♪ (2016年12月18日 21時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - すっごく続き気になります!更新頑張ってください! (2016年12月17日 22時) (レス) id: 3487b8d8f2 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - 笑茉さん» りょーかいです! (2016年12月10日 17時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
笑茉(プロフ) - こんにちは、笑茉です♪このコメント気づかれたら、エイミー様のボードまで来ていただけると嬉しいです! (2016年12月10日 11時) (レス) id: d8b62e80c0 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - 來百さん» 来ーまーしーたーよー!!笑 ありがとうございます!頑張ります♪ (2016年12月7日 17時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エイミー | 作成日時:2016年12月4日 7時