Last Love 42 【Chiaki】 ページ11
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複雑。
一言で言えば、私は今、そんな気持ちだ。
メンバーが倒れたのは、悲しい。
けど…これで真ちゃんが私に傾いてくれたら…と思うと、泣けない。
私って最低だよね。
ほんと…バカだ。
千「宇野ちゃん…私。」
実「千晃。…覚悟は、出来てるよね?」
千「っ…うん。」
引き戸を開けた先。
そこには、無機質な空間が広がっていた。
千「…、」
実「…Aー、ちぃとみぃだよー。」
綺麗な顔のままで、静かに眠るA。
病院独特の白いベットの上にいる彼女は、
酷く痩せたように見える。
実「千晃、ほら。」
千「うん…。
…A、来たよ。遅くなってごめんね。」
2人で片方の手をそれぞれ握りながら。
その手の暖かさに、
生きていることを実感した。
千「っ…。」
実「A、千晃のこと許してくれるよ。」
そう言って、私の目を見た宇野ちゃん。
頷いて、体を向ける。
千「私ね、真ちゃんが好きなんだ。
知ってるよね?A、鋭いもんね…。」
返事は、当然ない。
Aが私たちを無視することってないから。
今更、目頭が熱くなってきた。
千「それで…さっきまで真ちゃんに振り向いてもらうチャンスだな、って思ってた。
ごめんね、私、最低だよね。」
実「千晃…。」
千「今は、そんなこと思ってない。
私、Aが起きたら真ちゃんに告白する。
だから…早く起きてね。」
頬が濡れた。
宇野ちゃんも泣いている。
こんなとき、いつもそばにいたのは。
いてくれたのは、
A、あなただったよね。
郷『2人とも、思いっきり泣いていいから。
その代わり、あとで思いっきり笑って。』
もう…早くその声が聞きたいよ。
今年 怪我をして、ライブを降板したとき。
復帰ライブではAが泣いてたよね。
郷『ちぃ、帰ってきてくれてありがとう!』
あの言葉に泣いたんだよ。
私、Aのことずっと待ってるから。
千「待ってるよ。」
実「うん…っ…!」
じゃあ、また来るね。
と、心の中で呟いて、
私たちは病室を後にした。
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エイミー(プロフ) - なつさん» ありがとうございます!頑張ります♪ (2016年12月18日 21時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - すっごく続き気になります!更新頑張ってください! (2016年12月17日 22時) (レス) id: 3487b8d8f2 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - 笑茉さん» りょーかいです! (2016年12月10日 17時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
笑茉(プロフ) - こんにちは、笑茉です♪このコメント気づかれたら、エイミー様のボードまで来ていただけると嬉しいです! (2016年12月10日 11時) (レス) id: d8b62e80c0 (このIDを非表示/違反報告)
エイミー(プロフ) - 來百さん» 来ーまーしーたーよー!!笑 ありがとうございます!頑張ります♪ (2016年12月7日 17時) (レス) id: 18c0d67c28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エイミー | 作成日時:2016年12月4日 7時