3：超がつくほど抜けてるあの子は最強の一族だったらしい(多分)

131話 ページ48

2人の予想以上に、包帯男は早く復帰してきた。









「次はボクの番だ…」









『リーさん！！』









技の反動で動けないリーを、Aが無理矢理に引っ張る。

そのおかげで攻撃はかわせた。

───かわせたはずだった









「君の技が高速なら…ボク達の技は音速だ」









「くっ！！左耳が……！」









『リーさん！？攻撃は避けてたのに……。チータかな！？』









Aはもちろん真剣だ。









「ボクの攻撃は音なんだよ。拳はかわしても音が君を攻撃したのさ…」









音は振動。つまりリーの鼓膜には許容範囲を超える振動を伝えて、攻撃した。

その攻撃でリーは鼓膜が破れ、満足に体を動かせなくなってしまっていた。









「よーし…次は君だ」









『サクラちゃん逃げて！！』









しかし動いたのは、リーの方だった。









「木ノ葉旋風！！」









だがやはり、さっきの攻撃が効いているため難なくかわされてしまう。









「少々驚かされましたが……あの閃光のような連続体術が面影もないじゃないですか！」









リーは咄嗟に拳を受ける。しかし受けても殴られても結果は同じ。


そう思った時だった。

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