とある少女の武勇伝【鬼滅の刃】第ニ！

猗窩座 ページ5

猗「人間だからだ。老いるからだ、死ぬからだ」


至高に踏み込めない理由。それは老いるそして、死ぬから。



それは違う。


『人間はどこまでも強くなれる、鬼とは違って。発言を撤回して』




私は確かにこの目で至高に踏み込めた者の姿を見た。




煉「そうだ。それに老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」



そしてその人は美しく散った。




猗「そうか」


─あぁ師匠。私は師匠のようになれますか？─


猗「術式展開─破壊殺・羅針


鬼にならないなら殺す」



煉「炎の呼吸・壱ノ型─不知火」


『羽の呼吸・漆ノ型─翼竜』



今、強者達の戦いが始まった。煉獄とAは正面から猗窩座に向う。


目ではとても追えなかった。


猗「今まで殺してきた柱たちに炎と羽はいなかったな！」


『勘違いしないで、私は柱じゃない』


殺したことを嬉しそうに話す猗窩座は、Aが最も嫌いなタイプであった。



そのためAはもう躊躇うこと無く、猗窩座に近づいて首を狙う。




猗「素晴らしい速度だ！女の剣士でここまでの者は初めてだ！」


『(何をぺちゃくちゃと……)』


『羽の呼吸・玖ノ型─撹乱幻夢(かくらんげんむ)』


高速の移動を繰り返し、相手に残像を残させる技。

上弦の鬼などは特に5体ほど残像を取り残してしまうだろう。


猗「この技！素晴らしい!!こんなに速く移動を繰り返せるとは！」


『いつまで笑っていられるかな』


不意に猗窩座が煉獄に放った拳が、地面に落ちる。いや、拳だけではない。脚もだ。

猗窩座の四肢が地面に落ちた。


炭「(Aだ…！猗窩座の四肢を切り落としたのはAだ！)」


『煉獄さん!!』


煉「炎の呼吸・伍ノ型─炎虎!!!」


猗窩座の一瞬の隙を狙った協力プレイ。その威力のせいで土煙が立ち込める。

しかし


猗「杏寿郎。俺は今、Aと戦いたい」



煉「ｯ…！」



『!!』


猗窩座の腕は完治しており、煉獄の頭をかちわる所だった。

煉獄は回避するも蹴りを入れられ、遠くへ飛ばされ気絶。

残されたのは猗窩座とAだけ。


『お前はどこまでも巫山戯ている…！』


猗「A。お前は選ばれし者だ。鬼になれ」


本当の意味で今、戦いが始まった。

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