打倒十二鬼月 ページ36
Aは無事に着地を成功させる。型を使った地面は、穴がぽっかり空いていた。
姉「ギャアアアアアッ!」
Aが体制を立て直すと同時に、累の姉の痛々しい叫びが森を駆け巡る。
累「何見てるの?見せ物じゃ…」
『何してるんだ!!さっきの女の子の鬼がお父さんとか言ってたけど家族!?』
累「……そう。僕らは家族。強い絆で結ばれて…」
『ないでしょ!あなた達からは禍々しい嫌悪の風が吹いてる…。そんな絆は偽物!私には全く理解できない!!』
累の言葉にいちいち重ねてくるAは、見方によっては可愛く見える。
一方でその言葉を聞いた累は怒り、姉は驚きを隠せていない。
?「お。丁度いいくらいの鬼がいるじゃねぇか。」
そう言って森の奥から現れたのは、1人の男の先輩だった。
本名は誰も知らないが。
隊「こんなガキの鬼なら俺でも殺れるぜ。」
『!?!?だっ誰!?!?』
隊「お前は……後で嫁にでもしてやる。」
『結構です。』
そんなAの言葉は気にも止めず累に斬りかかる。しかしその隊員は無惨にもバラバラ死体となり地に転がる。
累「何て言ったの?」
『…!』
累「お前、いま何て言ったの?」
累が放っている威圧感、殺気はこの場の全員が感じ取れた。
『そんな絆は偽物。そう言った。』
そんな累とは正反対にますます冷静になるAは全身の筋肉を働かせる。
累「あぁそう…。殺してあげるよ。」
大気が微かに揺らぐ。その正体は糸だ。糸が動くたびに吹く風をAはしっかり感じ取れた。
『羽の呼吸 肆ノ型
四方八方から迫る糸をAは四方八方から切り刻む。
累「へぇ…。この糸が簡単に切れるんだ。でもねこの糸は最高の強度じゃないんだよ?」
『私、思うの。』
激しさを増す戦闘の中でもなお語る余裕のあるAは超人だ。
『この世界には正しい角度、正しい力の入れ方、正しい振り方…色んな正しいがある。』
累「それがどうしたの?」
『その正しいを全て守ればこの世にあるもの全て簡単に切れる…。貴方の糸だってまさに、糸も容易くね。』
その言葉をきっかけに累の怒りは頂点に達する。
累「僕の最高強度の糸を前にしても同じ事がいえるの?」
すると累の操る糸は赤く変色し強度が何倍にも跳ね上がった。
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トリップ人生(プロフ) - 百鬼夜行さん» 良き理解者が居て良かったです!更新頑張りますね!私も応援してますので! (2019年9月1日 12時) (レス) id: 63cc30b589 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼夜行(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!私も1番くじ、あと一歩という所で完売したんです!気持ちよく分かります!お話、これからも応援してます! (2019年9月1日 12時) (レス) id: 1f8d7eef89 (このIDを非表示/違反報告)
トリップ人生(プロフ) - 時透くんと遊びたい☆さん» 瘋漸師匠すごくこだわりました(笑)私も鬼滅の最推しが時透くんなので早く書きたいなぁと思ってます!!感想ありがとうございました!! (2019年8月7日 6時) (レス) id: 63cc30b589 (このIDを非表示/違反報告)
時透くんと遊びたい☆ - オリキャラの瘋漸師匠に惹かれました!文章も上手で良かったです!時透君推しなので時透君が出るのを楽しみにしてます!! (2019年8月6日 23時) (レス) id: 48f42011f9 (このIDを非表示/違反報告)
トリップ人生(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 感想ありがとうございます!体調の事も考えてくださって、本当に感謝でいっぱいです。これからも頑張ります! (2019年8月5日 20時) (レス) id: 63cc30b589 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トリップ人生 | 作成日時:2019年7月21日 21時